『Ruhi Çenet ドキュメンタリー』の「世界で最も肥満の都市での24時間(結末に衝撃を受けた)」は、ほぼ2人に1人が肥満とされるアメリカ・テキサス州マッカレンで、制作者が地元住民と同じ食生活を体験しながら都市の構造的問題に迫った作品。
街の設計、経済格差、文化的背景が複雑に絡み合う肥満の実態が、圧倒的なリアリティで描かれる。マッカレンはメキシコとの国境沿いに位置し、人口15万人の低所得者層が多い街だ。
ファストフード店の密度はアメリカ平均の約6倍。車で2分走るだけで10軒が目に入る。
歩道や自転車専用レーンはほぼなく、公園まで歩けば2時間以上かかる。
年間を通じて32度の猛暑と高湿度のため、屋外での運動も難しい。
新鮮な果物は16ドルするが、バーガーセットは12ドル以下という経済格差が不健康な食を後押しする。
住民の多くは年間数百リットルものコーラを水代わりに飲む。
制作者が1日体験しただけで算出した増量の試算は衝撃的だ。
都市設計そのものが人々を肥満へと追い込む構造になっていると、この作品は告発する。配信の後半に登場するのは、342kgで寝たきりの男性だ。
長年のドラッグ依存から食への依存へと転落した彼は、「満腹でも頭の中でもっとという声がする」と打ち明ける。
その言葉は、肥満が単なる意志の問題ではないという現実を静かに突きつける。
マッカレンが抱える問題は食だけでなく、文化・経済・都市計画が絡み合った社会問題だと制作者は訴える。
それでも今の彼は40kgの減量に成功し、理学療法で一歩ずつ歩けるようになった。
最後に口にした「自由は尊い」という一言が、この配信の核心を貫く。