
『ぷろたん日記』のぷろたんが公開した「亡くなる前に一度会いたいです。」は、末期癌と戦った21歳青年・一心さんとの対面を映した一本である。
公開前日、彼は静かに息を引き取っていた。それでも本人と母の思いを受け、この記録は世に送り出された。闘病生活の中で紡がれた、二人だけの物語である。
一心さんが患ったのは骨肉腫という稀な癌だった。発症は100万人に1人といわれる。5年生存率はわずか30%。高校2年での発病から4年、闘病は続いた。
手術と重粒子線治療の二択を迫られた末、彼が選んだのは重粒子線だった。
その代償として下半身不随となり、今は感覚すらないという。それでも彼は前を向き、SNSでの発信を始めた。
実はぷろたんも、自らの病で落ち込んだ時期があった。その時に彼の投稿に救われていたという。
数か月前に届いたDMをきっかけに、電話でのやり取りが始まる。その回数は34回、時間にしておよそ6時間にも及んだという。
体調が許すたび退院の機会をうかがっていた。ようやく実現したのがこの対面だった。
「やっと会えましたね」、玄関先での一言に万感の思いがにじんだ。対面した一心さんは終始笑顔だった。
母の手料理を頬張りながら、彼はある夢を語った。
ボランティア団体の設立という夢に、ぷろたんも言葉を失った。全身に癌が転移してもなお「生きてるだけで丸儲け」と語る彼の一言は、多くの人の胸に刻まれるはずだ。
痛みと向き合う日々の中で見つけた、家族との温かい食卓の風景。「また一緒に会いましょう」、そう交わした約束は、確かに叶っていた。
命の重さを教えてくれた青年との時間を、ぜひ見届けてほしい。
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