今年の『NHK紅白歌合戦』はピリピリモード? まさかの“打ち切り”も現実的か
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NHK(Getty Imagesより)

今年も話題になっている大みそかの『第72回NHK紅白歌合戦』。正式な出場歌手以外にもコラボ企画が続々と発表されているが、トラブルも起きている。

「ピアニストとして有名になったYouTuberのハラミちゃんは、大物ミュージシャンとコラボをする予定でしたが中止に。どうやら、コラボ相手のミュージシャンからアレンジについて注文がついてドタキャンされたという話もあるようです。娘の神田沙也加さんを亡くした松田聖子が急きょ出演を取りやめることもあり、今年はギリギリまで調整が続けられています」(民放関係者)

今年の“目玉”となりそうな大物たちの出演は。

「正直、今年の出場歌手のラインナップでは意外性がなく視聴率も危ういと言われている。日本テレビ系の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』が放送中止という“追い風”はありますが、東京五輪もあった年にしてはイマイチ盛り上がりに欠けています。大トリがMISIAというのも順当すぎて意外性はありませんでした。嵐の櫻井翔と相葉雅紀、そして先日、結婚を発表した香取慎吾もいる『新しい地図』とは、出演に向けて最終調整を続けているようです」(民放関係者)

『紅白歌合戦』は、他の音楽番組のように放送作家など外部の人間を入れることなく、局内のスタッフだけで出場歌手を選考している。

「制作サイドには若いスタッフもいますが、発言権はほとんどなく、結果として無難でいつも通りのラインナップになってしまう。こういった古臭い体質に、NHKの前田晃伸会長が問題提起をしています。前田氏は元みずほフィナンシャルグループ会長で、合理主義的でありながらも新しいことが好きな性格。“生まれ変わったNHK”を自分の代で作り出したいと話していて、長寿番組『ガッテン!』、『バラエティー生活笑百科』を2022年3月末で打ち切りにするとの一部報道もある。紅白に関しても、総リニューアルや“打ち切り”さえあり得るとしていて、今年はリハーサルから視察をするのだとか。現場のNHK社員は、かなりピリついています」(民放関係者)

そんな前田氏の大号令のもと、『紅白』でもさまざまなサプライズを実現させる必要があるという。

「視聴率は『紅白』のイメージやプライド的にも大事ですが、指標にはならない。逆に、若年層の視聴者を取り込むこと、つまり民放で言うところの“コア視聴率”をNHKも意識するようになっている。今年は若者に人気のまふまふや藤井風を出演させるなど努力はしていますが、そもそも若者には『紅白』に“古臭い”というイメージを持つ人も多い。そこをどう変えていけるかにかかっていますね」(民放関係者)

いまでも圧倒的な視聴率をほこる『紅白歌合戦』だが、状況は厳しいようだ。今年の放送では、視聴者から合格点をもらえることができるのか?

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