
アメリカのYouTuber『Ryan Upchurch』(登録者数335万人)が、16歳少女の死亡事故を「でっちあげ」と断言した投稿をめぐる名誉毀損訴訟で、総額1800万ドル(約28億7000万円)の賠償評決を受けたことが明らかになった。
2022年8月、カリフォルニア州の国立森林公園近くのパーティに参加後、当時16歳のキーリー・ロドニさんが行方不明となった。
大規模な捜索が続くなか、遺族はクラウドファンディングで支援を呼びかけ、7日間で約1000万円の寄付が集まった。
失踪から約2週間後、ロドニさんは湖底の車内で遺体として発見され、当局は事故による溺死と結論づけた。
しかしアップチャーチは「事件が本物だという証拠はゼロ」と題した投稿を公開。
「死を偽装してGoFundMeで億万長者になれる」と遺族を名指しで詐欺師扱いする内容を、数百万人に向けて届けた。その後、遺族への組織的な嫌がらせや脅迫が激化したという。
アップチャーチ側は投稿を「個人の意見や演出的な誇張」とし、合衆国憲法修正第1条による保護を主張したが、裁判所はこれを退けた。
裁判所が遺族を「私人」と判断したことで、著名人が原告となる場合より立証のハードルが低くなり、遺族側に有利な条件が整った。
2026年5月18日、連邦陪審は名誉毀損を認定し1750万ドルの賠償を評決。
翌日にはさらに懲罰的損害賠償50万ドルが加算され、総額は約28億7000万円に達した。
SNS上では「言葉には必ず責任が伴う」「遺族がようやく報われた」といった声が広がっている。数百万人への発信力が、回収不能な代償へと姿を変えた一件だ。
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