YouTuber柚葉が5月15日、『※重要告示※「ゆっくり茶番劇」商標使用に関する要綱 (ガイドライン) 動画版』で柚葉が「ゆっくり茶番劇」商標権を取得したことを報告。
この一件は大きな波紋を呼び、申請代理人である特許事務所がWEBサイトで見解を示した。
柚葉が「ゆっくり茶番劇」の商標取得を発表
ゆっくり動画の「ゆっくり」は「ゆっくりしていってね!!!」の略であり、『東方Project 』から派生した独特の表情で表現されるAA (アスキーアート)、イラストとのこと。(出典:ニコニコ大百科)
YouTubeでは「ゆっくり解説」といったゆっくり系のチャンネルが多く存在しており、人気のコンテンツとなっている。
2015年にゆっくり実況者としてYouTubeでの活動を開始した柚葉は15日、TwitterとYouTubeに投稿した動画で柚葉企画が「ゆっくり茶番劇」の商標を取得したことを報告。
動画では「ゆっくり茶番劇」商標を商用使用する場合は、同社との年単位のライセンス契約を結び、年間10万円の使用料を支払う必要があると説明している。
出願代理した特許事務所が見解示す
柚葉の発表を受け、Twitterでは 「#茶番劇の件」「#柚葉を許すな」といった関連ワードがトレンド入り。柚葉側に爆弾予告が届いているほか、多くの非難の声が上がっている状態だ。
騒動が大きくなってしまったことを受けてか、16日には出願の代理を行ったという特許事務所が、公式WEBにて『「ゆっくり茶番劇」について』を掲載。
商標出願については「自身(柚葉側)がYoutubeのチャンネルで使用したいと希望されていましたので調査を行った上で出願の代理を行いました」とし、調査時にはほかに使用されている事例を確認したうえで「周知商標(全国的に広く知られている)とはなっていないと判断」したと、出願の経緯を説明している。
「文字商標に著作権はなし」も大炎上で謝罪
二次創作を認めている東方Projectの運営側は、Twitterで今回の一件について「法律に詳しい方に相談し、『ゆっくり茶番劇』を使用している方にどのような影響があるのか確認します。」と声明を発表。
柚葉によると、今回取得した商標「ゆっくり茶番劇」は「文字商標」であり、文字表記に対して効力が及ぶもの。柚葉はTwitterで原作である「"ZUN氏の東方Project"、"版権キャラクター"、"他者の商標及びサービス"とは一切関係御座いません。」と説明を加えている。
この点については特許事務所側は日本が先願主義、登録主義を採用していることを挙げ、「単なる文字商標に著作権はありませんし、特許のような新規性という概念もありません。誰が創作した造語かなどは商標登録する上で問題にはなりません。」と説明しており、出願自体に問題はなかったとしている。
しかし、大炎上してしまったことについては「皆様に愛されている商標とはつゆ知らずご迷惑をおかけいたしました。関わった以上私も真摯に対応していきたいと思います。」と釈明。「業務の支障になるような行為は控えて頂き、冷静な対応をお願いしたいと存じます。」と結んでいる。
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出典①:柚葉 Twitter
出典②:海特許事務所
出典:柚葉 / Yuzuha
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