ゆたぼん

少年革命家を称するYouTuberのゆたぼんが2月20日、『アンチに裁判で勝ちました』と題した動画を公開。

1年間ほど自身への誹謗中傷を訴訟していたというゆたぼんが、ふたつの裁判に勝訴したことを報告。判決内容やそれに対する見解について弁護士と対談した。

訴訟に勝訴 賠償金は22万と33万

デスクを挟んでゆたぼんと向かい合うのは、ゆたぼんの訴訟を担当するひとり親支援法律事務所・福永活也弁護士。

「メールは頻繁にしていたものの会うのは久しぶり」と簡単に挨拶を交わしたふたりは、1年ほど続いた裁判の結果を明かした。

福永弁護士の報告によると、「示談でまとまったものもかなりある」ものの、「22万円、33万円の賠償金が認められたものがあった」とのこと。

これは「投稿1つで弁護士費用とかも含めてなのでそこそこの金額」であるようだ。

賠償金に不満漏らす

ゆたぼんが20万~30万円の賠償金を得たとはいえ、訴訟活動は赤字。

「ちょっと少ない」と感想を述べるゆたぼんに、福永弁護士も「被害者にとってもっと救済活動しやすい賠償金が認定されるといい」との見解を述べた。

「加害を抑制するためにも100万円ぐらい認められたら」と望むゆたぼんに対し福永弁護士は、「誹謗中傷は表現の自由との境目が難しく、金額が上がりすぎると良い表現がなくなってしまう」と、リスクがあることを打ち明ける。

ちなみに福永弁護士は、「相手を主観的に傷つけたものだと賠償金が大きくならない」一方で、「明らかに名誉棄損しているような虚偽の事実を流布したケースだと賠償金が上がる」との説明を付け加えた。

今回勝訴した訴訟以外にも「自主的に謝罪してくれた人もいる」という福永弁護士。

「早めに謝罪して自ら情報を提供した場合は慰謝料が低く抑えられる」ことを明かすと、「世の中的にはそういう方向性の方が好ましい」との意見を述べた。

「死ねとかは如何なる理由があっても意味がない」

ゆたぼんは本動画で、もっとメディアで取り上げることで誹謗中傷をなくしたいという思いを口にしているが、福永弁護士は「やられた人数よりやっている人数が多いので難しい」との現状を説明。

「表現の自由を認めるなかで傷つく側の保護をどこで線引きするのかは非常に難しい問題」であるとした。

ゆたぼんへの誹謗中傷について福永弁護士は、「ただ馬鹿にするだけのものは社会にとって何のためにもならない」「死ねとかは如何なる理由があっても意味がない」とし、「そういうのは違法性を認めて高い賠償金を請求していい」と断言した。

訴訟については「お金のためではなく誹謗中傷をなくすためにやっている」と話すゆたぼん。今回の投稿をきっかけに世の中の誹謗中傷が減少することを祈るばかりだ。

出典:少年革命家ゆたぼんチャンネル

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