
TBSラジオ『おぎやはぎのメガネびいき』で小木博明が「超ハマっちゃって」と熱弁した相手は、俳優の東出昌大である。
登録者数77万人を誇る東出のチャンネルでは、山でキノコを探し、自然と向き合いながら料理を作る姿が描かれており、小木は「見てるだけで楽しい。会いに行きたい」と素直な憧れを口にした。
忙しない日常から離れ、自然のリズムに身を委ねる生活。東出の動画に映る山暮らしは、多くの人が心の奥底で求めている「本当の豊かさ」を体現している。
小木が語った「山にこもっている話は聞いてたんだけど。YouTubeやってるのは知らなかった」という言葉からも、その存在が静かに注目を集めていることがうかがえる。キノコ探しや料理といったシンプルな行為が、なぜこれほどまでに人を魅了するのか。それは現代人が失いかけている「手触りのある暮らし」への憧憬に他ならない。相方の矢作も「あの人は本当にガチだからな」と認めるように、東出の山暮らしには演出ではない真実味がある。
しかし東出は2025年でのYouTube活動終了を示唆しており、小木は「寂しいのよ。その前に会いに行きたい」と切ない思いを吐露した。「YouTubeを撮ることで、今までの考えてた山の暮らしと違ってきた」という東出の言葉は、記録することと生きることの間にある微妙な距離感を物語っている。
3月30日を最後に動画配信が止まっているという事実も、この終わりの美学を際立たせる。多くの視聴者が感じているであろう「もっと見ていたい」という気持ちと、「本当の暮らしを取り戻したい」という東出の想いが交錯する中で、小木の「会いに来てくれてもいいし」という言葉には、人と人との温かなつながりへの願いが込められている。有限だからこそ愛おしい、そんな時間の尊さを教えてくれる存在なのかもしれない。
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