Aty メインイメージ

コツメカワウソの男の子「アティ」と女の子の「うい」、アメリカンショートヘアの「にゃん先輩」の日常生活の様子をメインに動画を投稿しているYouTubeチャンネル『Aty(アティ)』。

アティが川で泳ぐ姿や一緒に暮らすオッターマンさんとキャンプをする様子が、多くの視聴者の癒しとなっており、2021年11月現在チャンネル登録者数は62万人を突破している。

さらにアティは今年の3月末、神奈川県相模原市の観光親善大使に任命され、相模原市に流れるキレイな川をアピールするという、大きな仕事を任されている人気YouTuberだ。

今回はAtyチャンネルを運営するオッターマンさんが、動画でおなじみの神奈川県相模原市にある野呂ロッジキャンプ場からインタビューに登場、MEGWINさんがカワウソとの生活や動画の撮影・編集について話をおうかがいした。

実は1度観光親善大使に落選していた! カワウソの賢さと愛情深さも明らかに

カワウソAtyくんとにゃん先輩
寛大なにゃん先輩とアティくん

MEGWIN:アティくんが相模原市の観光親善大使をしているそうですが、選ばれた経緯を教えてください。

オッターマン:昨年の10月に、よく遊びに来ている野呂ロッジキャンプ場で私が骨折したんです。川でひと泳ぎして、薪を買いに行った帰り道に、滑って薪を足首に落としたんですよ。足首が90度にバキって。

骨折して生活ができなくなって、それで3カ月間、アティも一緒にこのキャンプ場にお世話になって。その時にオーナーの方が「相模原市が観光大使募集しているよ」って教えてくださって。

けっこう悩んだんですけど、締め切りの1分前か2分前に応募したんです。そしたら落選しまして。

MEGWIN:落選したんだ!

オッターマン:「応募できるのは18歳以上です」って言われて(笑)。この子が2歳だったので落ちたんですけど、特別枠で「やってみませんか?」ってお話いただいて。

観光大使のお仕事も特に人前に出るとかではなくて、川で泳いでいる様子を出してもらえればそれで十分魅力が伝わるからって言っていただいて。それでやろうかなって。

MEGWIN:かっこいいなー。川で遊ぶのが仕事なんですね。カワウソとの生活についておうかがいしたいんですが、アティくんって何を食べているんですか?

オッターマン:1番好きなものはアユですね。いま主食として食べているのが栃木県の明星漁業組合さんから仕入れている、地下水で育てられた生でも食べられるっていうアユなんです。

MEGWIN:贅沢だなー。

オッターマン:生魚って天然のものだと寄生虫がついているので、地下水とかで養殖した、寄生虫のいないものを取り寄せてあげています。

MEGWIN:1日にどれくらい食べるんですか?

オッターマン:朝6時から3時間おきに5回食べます。

MEGWIN:5回も!?月にどれくらい費用かかっているんですか?

オッターマン:明星漁業組合さんから仕入れる前は、魚が1食300円で5食なので、1日あたり1,500円。アティとういの2匹いるので、1日3,000円で、月にすると10万円くらいですね。

今は漁業組合さんから直接仕入れているので、もう少し安く済んでいます。

あとは獣医さんがけっこうかかるんですよ。健康診断とかケガして病院に行ったりすると、病院の費用だけでも年間10万、20万くらいはかかっていると思います。

MEGWIN:人間並みにかかるんですね。

オッターマン:人間よりかかっています。私、食費月3万円なので(笑)。でもいいお魚食べていると毛ツヤが違うんです。キャットフードとか食べていると、すごいゴワゴワするんですが、魚を食べていると、3カ月ぐらいでツヤツヤになるんです。

魚ってほとんどが水分なので、水分がちゃんととれているってことなんだなと思っているのですが。

MEGWIN:動画でササミを食べているのを見たんですけど……。

オッターマン:魚だけだと太っちゃうんですよ。体重見て、太りそうだなっていうときはササミを混ぜています。

あとはおやつにほたてとかキャットフードとかちょこっとあげていますね。

MEGWIN:アティくんはお手、タッチ、ゴロンができるそうですが、どうやって教えたんですか?

オッターマン:ゴロンはおやつ見せながら誘導して(笑)。2~3回やると覚えるんですよ。3日間あれば完全に覚えます。

MEGWIN:すごい!

オッターマン:いまできるのが、お手、タッチ、ゴロン、チューと、キャットホイール回すっていう。

MEGWIN:すごいな!キャットホイールって走るんですか?

オッターマン:走るんですよ。新しい技とかはまだないんですが……。

MEGWIN:習得するのが早いんですね。

オッターマン:アティはすごい早いですね、ういは全然覚えないんですけど(笑)。個体差があるんですが、アティは好きでやっているんですよ。おやつなくてもやりますし、ういはまだそこまで興味がないというか、やらないですね。

MEGWIN:カワウソと暮らしていてよかったなって思うときってありますか?

オッターマン:カワウソはすごく感情豊かで、愛情に応えてくれる生き物なので、本当に家族としてお互い接していけるのが1番よいところですね。

MEGWIN:一緒に生活していて注意する点ってありますか?僕はカワウソに噛まれたことがあって、怖くて。

オッターマン:カワウソは噛む生き物なので、噛まれることは何にも気にしていないです。最初に力関係教えてあげるとほとんど噛まなくなるので。

アティもういもそうですけど、最初に「人間の方が強いんだよ」って教えてあげると、基本的には噛まないです。

MEGWIN:なんかういちゃんがお迎えした最初の頃大変だったと聞いたんですけど。

オッターマン:ういは初めて会って、ファーストコンタクトで思いっきり噛まれて。傷跡もまだあるんですよ。

MEGWIN:ワニじゃん。

オッターマン:最初はそんな感じでしたね。家に帰った後もそばに寄るだけで威嚇してきたんで。最初の1週間はそんな感じでしたね。

MEGWIN:それがよく変わるなー。

オッターマン:ういはもともと貰い手がなくて、いろんなオーナーさんを転々としていて。誰も抱っこできない、接することもできないっていう状態だったので、本人もすごく寂しかったんだと思うんですよね。

接していくうちに割とおとなしくなって、今はすごいいい子です。

MEGWIN:そんなに変わるんですね。

オッターマン:カワウソってよく観察する生き物なので、本当に愛情を与えてあげるとちゃんと応えてくれるんですね。でも難しいのが人間感覚の愛情じゃなくて、カワウソ感覚の愛情なんですよ(笑)。

人間が「わー、かわいい」ってかわいがるのは愛情じゃないんです、カワウソにとっては。「いい迷惑だ」くらいな(笑)。カワウソたちにとっては一緒にくっついて寝たり、一緒にご飯食べたり、なんでも一緒にやることが大切なんですよね。

MEGWIN:じゃあ、一緒にご飯食べているんですか?

オッターマン:アティとういを一緒に食べさせて、私は後に食べています。キャンプのときはみんなで一緒に食べていますね。

MEGWIN:いいなー。憧れるけど実際一緒に生活したら大変だよなー。

オッターマン:最初は大変ですけど、慣れるとラクなんですよ。特にアティはキャンプしているときもハーネスしていないんですけど、喉乾いたら勝手に川に行って水飲んで、ちゃんとお手洗いもすまして帰ってくるんですよ。

MEGWIN:いや、いなくなっちゃうよ、普通。2度と帰ってこないよ。

オッターマン:一緒に寝るのが当たり前なので、離れないですね。

MEGWIN:すごいなー。猫のにゃん先輩と喧嘩したことってないんですか?

オッターマン:ないですね。にゃんが優しすぎて。あの子は何をされても怒らない。頭かじられても平気ですね。

MEGWIN:いい先輩ですねー。

オッターマン:夏は暑いからみんなひとりで寝ているんですけど、冬は団子になって寝るんですよ。冬は引っ付いてくれるんで、1番いいですね(笑)。

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