現在ネット上で、クレーンゲームの攻略法が物議をかもしている。攻略法はとあるYouTuberが公開した「ゲーム開始前から移動ボタンを押し、プログラムにクレーンの位置を誤認させて景品を獲得する」というものなのだが、景品を掴んで運ぶ途中に落としてプレイする客に「取れそう」と思わせる演出の存在が判明したことで、クレーンゲームに対し多数の非難が寄せられているのだ。
数百円でNintendo Switchゲット!クレーンゲーム・バンビーノ攻略法が公開される
チャンネル登録者数98万人(2021年12月8日時点)を抱えるYouTubeチャンネル「つるなか」は12月3日、「遂にあの有名な確率機を完全攻略したので、日本全国の高額景品を狩りまくってみたwwww【バンビーノ攻略前編】」と題した動画を投稿。「バンビーノ」というのが攻略対象となったクレーンゲームであり、タイトルにもある「確率機」という部分が今回物議をかもす要因となってくる。
動画では、“よしき”と“たはら”がそれぞれ中古の筐体を購入し、攻略法を探ったと紹介されている。その結果、筐体に搭載されたロム1.7と2.0では景品を掴んでからの演出が異なり、1.7では「上昇中離し」「上昇後離し」の二択だったものが、ロム2.0ではアームが入口から離れた奥にいる場合に限り「上昇後数秒離し」が追加されていることを突き止めた。
加えて2.0では、プレイ前からボタンを長押ししてプログラムに「アームが奥にいる」と認識させたうえ、実際には手前にある景品を掴むことで、アームは入口上空で景品を離すこととなりゲットする、という攻略法を編み出した。なお、のちにロム4.1の存在も判明し、1.7と4.1ではこの攻略法は利用できないことがわかっている。
動画ではチャンネルメンバーが関東や関西などに分かれて、わずか数百円で高額景品を多数獲得する“荒らし”ぶりも見ることができる。
「いくら使うまでは取りづらい」仕様の確率機に疑問の声
今回ネット上で物議をかもしているのは、「一定以上の金額を入れると取りやすくなる」という確率機の仕様だ。「取りやすくなる」といえば聞こえはいいが、逆に言えば「一定金額に達するまでは取りづらい動きが続く」とも言える。はじめてこの仕様を知った人からは「クレーンゲームって確率設定しているんだ」「ちゃんと掴んでるのに落ちるのはそういうわけなのか……」といった驚きの声がネット上で続出している。
さらには、つるなかの公開した攻略法に対する是非も問われており、「バグを突くのはダメでしょ」と、プログラム上想定されていない操作で景品を荒稼ぎする動画に対する非難も一定数存在した。
しかしやはり多くは仕様に対する不満・批判で、「最悪なシステム」「スマホゲームのガチャより悪質な仕組みで草」「違法じゃなくても騙してるよなあ(#^ω^)」などの不満を持つユーザーが多く見られた。加えて「確率機のほうは問題にならないわけ?」「SNSを賑わせているバンビーノの件、一番の功績は『確率機』という存在を白日の下に晒したことですね」と、取りづらくされた設定に対する批判も続々と寄せられている。
また中には、「技を見つけたYouTuber凄いな」といったつるなかへの賞賛の声や、「プログラマーで一番恐れている症状…これが無いように何回も作り直すんだけどなぁ…」と、筐体を作る側の視点の意見も寄せられていた。
この動画の公開以降、すでに全国のバンビーノが“狩り”に遭っているようで、一部報道によれば多くの店舗で稼働停止しているとされている。ロムのアップデートなどでこの攻略法は今後利用できなくなっていく可能性が高いが、こうした情報をいち早くキャッチするためにも、YouTubeチャンネルは有用なのかもしれない。
参照元:わずか500円でSwitchをゲット YouTuberが“完全攻略法”公開したクレーンゲーム機の使用禁止が相次ぐ【ユーチュラ】
参照元:遂にあの有名な確率機を完全攻略したので、日本全国の高額景品を狩りまくってみたwwww【バンビーノ攻略前編】【YouTubeチャンネル「つるなか」】
※サムネイル画像(Image:YouTubeチャンネル「つるなか」より引用)
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