スーツ 切符問題謝罪

人気鉄道系YouTuberスーツが、2017年に企画した「四国一長い切符の旅」と題した四国をグルリと旅行する動画に関し、切符の買い方において多数の問題が発覚したとして謝罪した。

問題となった切符は、一筆書きのように四国をグルリと一周回る旅をするためのもの。実はこの切符、本来は発行できない切符であったというのだ。この旅は鳴門駅からスタートし、甲浦駅がゴールとなっており、ほぼJRなのだが、途中で私鉄も絡んでいるルートを使っていた。具体的にはスタートの鳴門駅から途中の若井駅まではJR、若井駅から窪川駅までは私鉄である土佐くろしお鉄道、窪川駅から海部駅まではまたJRに乗車し、海部駅からゴールの甲浦駅までは私鉄の阿佐海岸鉄道となる。

まとめると、JR→私鉄→JR→私鉄となる。本来であれば、JRと私鉄は会社が異なるため、その都度切符を買い求める方が確実である。しかし毎回乗客が乗り継ぎのたびに切符を買い求めることは負担という側面があり、JRと私鉄が一緒になった連絡切符が販売されている。この連絡切符を買い求めることで、鉄道会社の関係なく乗客は目的地までスムーズに行けるため、大変便利なのである。

スーツもこの連絡切符を購入し、鳴門駅から甲浦駅まで、徳島県から高知県へと下る旅をしたのだが、この切符が本来販売されるはずのない切符だったというのだ。スーツによると、JRの規約により発売しても良い連絡切符とそうでない切符があり、当時スーツが購入した連絡切符は発売されるべきではない切符だったようだ。しかし何の手違いか、みどりの窓口の切符を購入する端末から発券出来たとのこと。スーツ曰く、まれに端末で本来発売不可の切符が買えることもあるそうだ。

後日スーツがこの切符を発券した駅に顔を出した際、部駅から甲浦駅まで200円徴収されていないという事実が発覚。スーツは阿佐海岸鉄道に不足分の200円を支払い、問題の連絡切符は返還したという。しかしスーツが問題としているのは、鉄道マニアとして事前の情報収集が甘かったことで間違えた情報により動画を作成し、関連の動画を20本もアップしたままにしてしまっていたということだ。

スーツの複雑な連絡切符の買い方は、およそ一般の乗客はしないであろう買い方であったが、だからこそ入念な下調べが必要であり、軽い気持ちで買わないなどの自身のモラルや想像力の欠如についてスーツは今回の動画で言及、謝罪している。

問題の動画が4年前のものにもかかわらず丁寧に調べ、誠実に謝罪したスーツの姿勢に、視聴者からは称賛の声が上がっている。なお、現在はJRから阿佐海岸鉄道への連絡切符も購入不可となっているそうだ。

文:39ライター

出典:スーツ 交通 / Suit Train

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