最近では減りつつあるが、そのデザインには男女ともに根強いファンも多い「セーラー服」。中学、高校とブレザーで学校生活を過ごした女性は、セーラー服に憧れた時代もあったのではないだろうか。そんなセーラー服、地域によってデザインが大きく異なることをご存じだろうか。
今回はツイッター上で話題となった「セーラー服の型」についてお伝えしていきたい。
あなたがしっくり来るセーラー服はどれ?
今回話題を呼んでいるのは、学生服メーカーの老舗「明石スクールユニフォームカンパニー」の公式アカウント(@akashi_suc)によるツイート。内容は以下の通りだ。
セーラー服といっても様々な型があることをご存知でしょうか?
巷では関東襟・関西襟・名古屋襟などとも言われているようです。
とはいえ、関東だから浅め、名古屋だから深めという決まりがあるわけではなく…。
なぜ地域によって傾向が偏っているのか実は謎なのです
図解付きで各地域のデザインを並べたイラストを見てみると、各地域の違いがよく分かる。札幌は襟が丸く、肩幅まである。襟下は短いため、下着が見えないようにする「胸あて」がないのが特徴だ。関西は襟が直線的で、こちらも肩幅まである。襟下はバストより低い位置にあるため、胸あては必須アイテムだそう。関東は襟が丸く、肩幅より狭い小さめの襟。襟下は基本的にバストより上で、胸あてはあったりなかったりするようだ。名古屋は襟が直線的で、肩幅をすっぽり覆う大きい襟が特徴。襟下はかなり低い位置にあり、胸あては必須だ。
地域によってセーラー服の形が違う理由は?
このツイートには数多くのリプライが寄せられており、「こんなローカル性があるとは知らなかった」「これも伝統ですね」など、感心する声が多く聞こえてきた。また「おお!まさにこの通り」と自分の記憶にある制服のイメージと地域が一致したユーザーや、「どうりで雑誌に載ってるセーラー服がしっくり来ないわけだ(関東かな?)」などの反応を見せる投稿も見られた。自分の知っているエリアのデザインでないと作り物のように感じてしまうモヤモヤ感はこんな理由だったのだ。
では、なぜこんなにもセーラー服の形に地域差が生じるのだろうか。明石スクールユニフォームカンパニーは下記のようにコメントしている。
恐らく、その土地の洋品店が昔から作っていたセーラー服を、当社を含む制服メーカーがパターン作成の際に参考にしたため当時の型がそのまま引き継がれ、現在まで地域によって似た傾向が出てきているのではないかと推測しています。
「パターン」とは、服を作る型紙のようなもの。これが地域ごとに引き継がれた結果、このような特色が出るようになったのではというわけだ。学校制服というものは非常に興味深く、特に地方では「アイドルのステージ衣装」と言っても疑わないくらい可愛らしい制服も存在する。LGBTへの配慮から採用校が減りつつあるセーラー服だが、文化としては、少しだけでも残しておきたいものだ。
参照元:セーラー服といっても様々な型があることをご存知でしょうか?巷では関東襟・関西襟・名古屋襟などとも言われているようです。【明石スクールユニフォームカンパニー(@akashi_suc)さん】
※サムネイル画像(Image:「明石スクールユニフォームカンパニーさん」Twitterより引用)
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