木村拓哉
木村拓哉

『木村さ〜〜ん!』が前回の相模湖バス釣りで果たせなかったリベンジに木村拓哉が挑む。

師匠役は、バスプロ・青木大介と吉田撃。富士山を背に、朝6時40分。

バスボートが静かに湖面を滑り出した。幼い頃、じいちゃんの釣り場で「ヘラブナは無理」と悟り、「釣りキチ三平」の知識だけを武器に。そんな男がプロたちと並んで水面を見つめた。

プロが設計した「流すだけ」の釣り、その衝撃

青木大介が木村さんのタックルをセッティングする。

投げたら、あとは流すだけ。使うルアーは若鮒を模した極小サイズ。

バスは見て食っている。大きいと見切られる、と青木大介が説明した。

動かさない。誘わない。ただ風に任せる。

「ルアーの先の先まで行ってる」と木村さんが目を丸くした。

撃ちゃんは後方でジャパネット吉田のモノマネをかます。

そんな明るさの中でも、青木大介は岩場の「急所」を静かに見定め、「120%いる」と断言した。「木村タイム」の到来を、プロたちは静かに待った。

雨が来た。それでも木村さんは竿を離さなかった

終盤、空模様が急変した。

雨がバスボートを叩く中、木村さんはキャストをやめなかった。

「水があると発作が起きる」——本人がそう笑う男の本質が、ここにあった。

何度も繰り返したドリフト。ルアーが水面を漂うたびに、息を飲んだ。

そして来た。

柳の木の手前、プロが教えた「急所」にルアーが流れ込んだ瞬間。

「出た!」水面が割れ、バスが姿を現す。国民的スターが子供のように叫んだ声が、河口湖に響いた。釣りは、大人を子供に戻す。

出典:木村拓哉

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