超高級食材の熊掌(ゆうしょう)を手に入れた茸本朗は、「ヒグマの掌の中華風煮込み」を作った。下処理に苦労したが、最終的には美味しい料理を食べられて満足している。
下処理が大変!毛を抜くのに3時間半
茸本朗は熊掌(ゆうしょう)を見せて、中国で高級食材として扱われてきたと説明する。紂王(封神演義)が、宮廷料理人に調理させたというエピソードもあるのだ。
茸本朗が入手したのは、ヒグマの右手だった。開封すると、鋭い爪が特徴の大きな手が出てくる。
熊掌は基本的に、煮込み料理として食べられるという。しかし、茸本朗は懸念事項があると話した。
「かなり獣臭い」「動物園の檻の真横にいるぐらい」というのだ。通常、キッチンではしない臭いが漂っているのである。そのため、換気扇をつけて調理していくと宣言した。
そして、調理開始だ。まず、熊掌をお湯につける。次に毛をむしっていくのだが、毛の量が多く苦戦した。1時間ほどむしり続けても終わらないのだ。
3時間半ほどむしり続けて、ようやく毛を抜く作業は終わった。わずかに残った毛は、火で炙って燃やす。この時点で、臭いは「煮込む前の豚足」に変わっていた。
煮込んだ熊掌は「ワイルドな豚足ですね」
茸本朗は、生姜とネギを用意して圧力鍋に入れた。熊掌とお酢、紹興酒も入れて煮ていく。
煮た後は爪の殻を剥いて、甲の骨を抜いた。皮も剥いて、ようやく下処理が終わる。
その後、お湯に鶏ガラスープを入れて、オイスターソースや紹興酒、中国醤油を入れていく。最後に熊掌を入れて、3時間ほど煮込む。
そうしてやっと、「ヒグマの掌の中華風煮込み」が完成した。食べてみた茸本朗は、「ワイルドな豚足ですね」とコメントしている。
ゼラチンが多く、豚足に近い構造をしているからだ。しかし、「奥からくる香りが熊の臭いだなって感じ」とも言っている。美味しいが、臭いはあるのだ。
滅多に見られない食材である。毛をむしり続けるなど、調理工程も珍しい。そのため動画を視聴する人が多く、急上昇入りしている。
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