たのしみTVさんは、日本で「初めて体験」をする韓国人の方々の感想をアップしている。日本の焼肉で和牛を初体験したり、博多ラーメンを食べたり。その都度、率直な感想と韓国との比較など、興味深い意見も聞ける動画だ。今回は後輩の女の子が初めて広島の原爆ドームを見学した様子がアップされた。
オーディオガイドを聞きながら歩く平和祈念館
広島の平和祈念館では海外から訪れた方がわかりやすいように、オーディオガイドが用意されている。原爆の被害にあわれた方々の絵や、亡くなった方々の遺品など、オーディオガイドで説明を聞きながら見学する。
時折顔をしかめ、眉をひそめ、食い入るように写真を見つめている韓国人女性。韓国人女性は本でしか知らなかった原爆の被害を肌で感じた。熱でとけゆがんだ瓶、一瞬で溶け表面が泡立っているような瓦。どれも彼女の心に強く残ったようだ。
どれもこれもショックを受けるものばかりだが、彼女は真剣に目を背けることなく見学していた。
心が痛む場所だからオールブラックの洋服で・・・
たくさんの人が亡くなり、大きな被害を受けた場所だから、敬虔(深く敬い慎む)の気持ちを込めてオールブラックな服装で来てくれたという女性。心が痛む場所だから、こういう服装できたかったのだ。
日本で起きたことであり、もちろん日本人の被害者が最も多いのだが、当時日本にいた多くの韓国人も亡くなった。韓国人の方々の慰霊碑もある。広島には当時10万人の韓国人がいて、20万人の韓国人が暮らしていて、そのうちの2万人が亡くなった。
戦争ではあったけど、無実の人が死んではいけないと深く感じたようだ。原爆は人を殺してしまう武器でもあり、また人を死ぬまで苦しめる武器でもある。近頃は海外の方が記念館に多数訪れるようだが、私たち日本人もしっかり見ておくべき歴史だと思う。
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