コレコレが公開した、障害者の実態という動画が反響を呼んでいる。ダウン症で自閉症の子供と生活する母親の、リアルな生活が公開されたのだ。

障害者の子供と暮らす母親の家を訪ねる

以前、コレコレの放送で、シングルマザーの母親が相談をしていた。子供に障害があり、障害年金で生活していたのだが、お金をおろして置いたまま帰ってしまったため、盗まれてしまったという相談だ。

お金がなくて、生きていけないから行政などに助けを求めたが、誰も助けてくれなかったという。

そこで、12万円支援することになったコレコレは、母親の家を訪れた。ダウン症であり、自閉症でもある子供がこたつから出てくる。

コレコレとはじめしゃちょー2号が部屋に入ると、子供は突然、「プリキュア」を見始めた。「ちっちゃい」「ママ大きく、ちっちゃいって！」「おバカ」と、音量が小さいことに怒っている。

「何度もすべてを捨てようとした」

子供はこだわりがあり、自分のスペースを決めていた。そのため、母親が寝るスペースは狭い。

さらに母親は、子供が出した服を1日中着なければならないと告白した。これも、こだわりの一種なのだという。そうしなければ、怒って騒いでしまうのだ。自閉症の症状が強く出ている。

子供は、お茶やヨーグルト、物の置き場所にもこだわりがあった。母親に対して、「お前っいい加減にしろよ」と怒るシーンもある。

母親は、コレコレの放送で相談したことによって、周囲が変わり始めていると話した。自分が倒れた際、施設に子供が入れるように、段取りをしてもらっていると明かす。

良いことだ。しかし、見ていると悲しくなってくる。母親がとにかく頑張っているのだ。「何度もすべてを捨てようとした」と告白する母親を、責める気には一切ならない。

母親と子供の幸せを願ってしまう、そんな動画だった。動画の視聴をきっかけに、障害や介護について考える人が増えそうだ。