「JAPANプライム」チャンネルが、ウィルスミスの平手打ち事件を取り上げた。アメリカ人の反応と日本人の反応が異なり、日本では「かっこいい夫」とされている事件だ。

妻の脱毛症をネタにされて平手打ち！

一時期、アカデミー賞授賞式で、俳優のウィルスミスがプレゼンター・クリスを平手打ちした事件が話題になった。

プレゼンターのクリスは、有名なコメディアンだ。クリスは当時、ウィルスミスの妻に対して、「G.I.ジェーンの続編を楽しみにしているよ」と話しかけた。

「G.I.ジェーン」の主人公はスキンヘッドの女性兵士であり、ウィルスミスの妻は2018年に脱毛症だと告白している。授賞式にもスキンヘッドで参加していた。

ウィルスミスは最初笑っていたという。しかし妻の表情が曇っていることに気がつき、クリスを平手打ちした。

当時、警察は暴力事件として動いていたが、クリスは告訴しなかったため逮捕されずに済んだ。ちなみに、クリスはウィルスミスの妻が脱毛症だったことを知らなかったと明かしている。

日本人は「妻を守った」とウィルスミスを支持

アカデミー側は、ウィルスミスの行動を批判するような声明を発表している。そして、クリスに対して謝罪した。つまり、ウィルスミスは加害者で、クリスは被害者だと認識していたのだ。

ウィルスミスはその後、映画芸術科学アカデミーの辞任を申し出た。アカデミー側は、アカデミー賞に関わる番組やイベントに今後10年間出席することを認めないと、ウィルスミスに伝えている。

アメリカでは、この事件はウィルスミスが悪いと考える人が多かった。夫が妻を守るというのは間違いで、不満があったのなら、妻が自分で抗議すべきだと考えられているからだ。

また、クリスは平手打ちされた後も冷静にプレゼンターを務めたため、アメリカ国民から支持された。

だが、日本人の反応は真逆だ。「病気をネタにしたクリスが悪い」「妻を守った」と、ウィルスミスを支持する声があがったのである。

ウィルスミスはこのことを知り、感動したという。「日本では肯定的に受け止められていて嬉しく思う」と発言しているのだ。

動画を見た視聴者も、「ウィルスミスは悪くない」とコメントしている。日本人にとって、ウィルスミスは妻を守ったかっこいい夫なのだ。