大雨災害どう行動する?日頃からできることを考える【線状降水帯】

梅雨がもうすぐ明けるこの時期にはここ数年毎年のように各地で大雨災害のニュースをよく見かける。対策をしなきゃ、と思っていながらつい後回しになってしまったり、具体的にどのような準備をすれば良いのかわからないということもあるのではないだろうか。日本気象協会が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」のYouTubeチャンネルより大雨災害について考える。

九州北部豪雨について振り返る

今回はNHK福岡放送局で気象解説を担当する吉竹顕彰気象予報士と共に、今から6年前に起きた平成29年7月九州北部豪雨について振り返る。福岡県と大分県を中心に発生したこの集中豪雨は死者37名、行方不明者4名の人的被害の他、家屋の倒壊や浸水など、大きな被害を残した。12時ごろ朝倉市付近に線状降水帯が形成され、13時までの1時間に、福岡県朝倉市朝倉では88.5ミリの猛烈な雨が降り、その後福岡県筑後地方の朝倉市から大分県日田市にかけての非常に狭い範囲に線状降水帯が停滞して猛烈な雨が降り続いた。この記録的豪雨は7月5日正午から午後9時までの9時間という長い時間続き、朝倉市や日田市に甚大な被害を及ぼした。

普段から心がけることとは?

当時テレビの緊急放送を通して注意喚起を行った吉竹気象予報士は、普段から意識してほしいことを2点挙げた。

1、気象情報を普段から見る 日頃から雨雲レーダーや天気予報などで天気の様子を確認する習慣をつけておくこと、そして気象庁が公開している大雨による災害の危険度を確認することができる「キキクル」などを確認しいち早く情報を入手することで避難の必要性など自分で適切な対応を判断することができる。

2、五感を働かせる 上記のようにさまざまな情報が溢れていることは便利であるが逆に情報に頼り切ってしまうことは逆に落とし穴となってしまうと言う。たとえば土砂災害が起こるときには大きな物音がしたりガス漏れに似た匂いがするためそうした異変があるかどうか五感をフル活用して反応できるといいそう。

「いざという時に適切な行動が取れるように日頃から備えておくことが大事なんですね」と言うように改めてどんな備えが必要か考えてみることが大切だ。

おすすめの記事