クリエイター支援事業を手掛けるBitStarが、「インフルエンサーパワーランキング by BitStar」を発表した。再生数や新規開設チャンネルの勢いをランキングにまとめており、2023年1月〜3月に注目されたクリエイターが明らかになっている。

1位はショート動画メインで海外人気が高い「ISSEI / いっせい」

2023年1月〜3月のランキングでナンバーワンに輝いたのは、ショート動画が海外リスナーから支持されている「ISSEI / いっせい」だった。総再生数は13億136万回と、2位を大きく引き離して堂々の1位だ。

2022年総括ランキングでもトップだったので、根強い人気があることがわかる。2位は9億955万回再生された「Bayashi TV」だった。TikTokで絶大な人気を誇った、飯テロ動画を投稿しているYouTubeチャンネルだ。

3位にランクインしたのは「Junya.じゅんや」だった。総再生数は6億2918万回。体を張ったネタで、非常にわかりやすく単純な動画を投稿している。

上位のチャンネルはいずれもリアクションが大きくわかりやすい動画を投稿しており、海外リスナーの間で人気が高い。4位の「M2DK.マツダ家の日常」や5位の「Sagawa /さがわ」も同様に海外ファンが多く、海外人気の高いYouTubeチャンネルが他を圧倒していた。

チャンネル総再生数ランキング1位は「東海オンエア」（ショート動画を除く）

ショート動画クリエイターを除く総再生数ランキングでトップに立ったのは、「東海オンエア」だ。コンスタントに動画を投稿しており、1本あたりの再生回数は100万回を超えている。

2022年総括ランキングではショート動画クリエイターを含めて7位だったが、除外したランキングでは「東海オンエア」をはじめ、長く活動している人気チャンネルが上位に君臨した。2位も活動歴が長い「Fischer's-フィッシャーズ-」だ。

3位にランクインしたのは「きまぐれクック」だった。1位と2位はエンタメ性の高いチャンネルなのに対して、「きまぐれクック」は調理の仕方や魚の種類など、日常に役立つ知識が得られるチャンネルになっている。

動画再生数ランキング1位は「笑ゥせぇるスーまん　食後篇」

ショート動画を除外した動画再生数ランキングで1位となったのは、スーシャルディスタンスch【JT】で公開されている「笑ゥせぇるスーまん　食後篇」だった。千鳥の大悟が出演し話題を呼んだJTのCM動画で、1663万回再生されている。

2位はKing & Princeの「Life goes on YouTube Edit」(再生回数1619万回)だ。元気が出る明るい曲で、メンバーが楽しげに笑っているシーンが多いMVなため、ファンが好んで視聴している。

3位は1位と同じく、スーシャルディスタンスch【JT】が公開している動画「笑ゥせぇるスーまん　喪黒大造篇」(再生回数1617万回)だった。喫煙者と非喫煙者がともに心地良く過ごせる距離・スーシャルディスタンスを保てるように、喫煙所を役立たせようという目的のため制作されたCMだ。

新規開設チャンネルランキング1位は「ReHacQ−リハック−【公式】」

新規開設チャンネルランキングで1位となったのは、「ReHacQ−リハック−【公式】」だった。ビジネス動画メディアで、2023年2月24日にチャンネルを開設してからというもの、登録者数を伸ばし続けている。若者が政治に興味を持てるようなコンテンツだ。

2位は「【アニメ】クレヨンしんちゃん公式チャンネル」だった。大人気アニメの公式チャンネルで、2023年1月30日に開設している。

3位は「レイクレGAMES」だった。YouTuberグループ・Lazy Lie Crazy(レイクレ)のゲーム実況チャンネルで、メインチャンネル「Lazy Lie Crazy【レイクレ】」はチャンネル登録者数173万人と今勢いのあるYouTuberだ。サブチャンネルの「レイクレGAMES」も順調な滑り出しを見せている。

タイアップ動画ランキング1位は「eFootball™ 2023」

タイアップ動画ランキングで1位となったのは、「eFootball™ 2023」だった。2022年総括ランキングでは「eFootball™ 2022」として6位にランクインしていたが、昨年に続き依然として強い「SHEIN」を抑えてトップに躍り出ている。投稿本数こそ少ないが、圧倒的な再生数だ。

2位の「SHEIN」は整形アイドル轟ちゃんやnanakoななこなど、ファッション・美容系のYouTuberを起用し続け、投稿本数・再生数ともに伸び続けている。

3位は「スマホデビューキャンペーン」だった。HIKAKINと谷まりあをスマホデビューサポーターに任命し、ひろゆき出演のCMなどを公開している。人気・影響力のある人物を起用し、スマホデビューを促した。

ショート動画ランキング1位は「ISSEI funny video 😂😂😂 I try Travel Hack ! 👍 #shorts」

ショート動画ランキング1位は、ISSEI(いっせい)の「ISSEI funny video 😂😂😂 I try Travel Hack ! 👍 #shorts」で、フライト中に絶景が撮影できる方法を披露している。

2位の「Sigma ISSEI x Inosuke🔥 #shorts #sigma」では、伊之助が登場しISSEI(いっせい)を驚かせていた。ISSEI(いっせい)のチャンネルでは主に面白いショート動画が人気だが、今回はどちらの動画も少々評価が異なり、2位の動画ではISSEIの優しさが注目されている。

3位のBayashi TVに投稿された「Tiny fried cheese @TastemadeJapan #shorts」は、チーズを小さなキューブ型に成形し揚げるという飯テロ動画だ。ミニチュアの調理器具を使用しており、かわいらしさもある動画になっている。

ショート動画クリエイターを含めると海外ファンの多いYouTubeチャンネルが人気だが、ショート動画クリエイターを除外したランキングでは活動歴の長いYouTubeチャンネルが依然として人気だった。しかし、お馴染みの顔ぶれの中にきまぐれクックが食い込んできている。このまま新たな流れとなるのか、今後の動向を要チェックだ。