水難学会事故調査委員会

夏場になると、毎年水難事故により命を落とすという悲しいニュースを目にする機会が増える。いったん事故が起きると、命にかかわる重大な事故につながる可能性が高いのが水難事故の特徴だろう。こうした水難事故の危険性をより多くの人に知ってもらうため、水難救助隊員が実演し検証した動画が「急上昇ランキング」で1位になるなど話題となっている。

動画を公開したのは、一般社団法人水難学会会長の斎藤秀俊氏。実際に、ため池に落ちる様子から自力で這い上がろうとする様子、そして万が一子供が落水した場合に子供を救助できるのか、ポリタンクを使って検証するなどの計5本の動画を公開している。

最も反響が大きかったのは『動画1 ため池に落ちる様子 Accidental immersion in the pond』と題した動画。現役の水難救助隊員が、ため池の斜面を登り降りし池に落ちるまでの危険性を考証している。乾いた斜面の上では、何の支障もなく歩行できているが、ひとたび足が池に入ると一瞬にして池に吸い込まれていく様子がおさめられている。

続きの動画では、ため池から自力で這い上がろうとするも、足が滑りうまく登ってこられず、反動で逆に池の深い方へ流されており、現役の水難救助隊員でも脱出が難しいことが検証されている。また、18kgのポリタンクを子供と想定し、大人が救助できるか検証した動画でも同様に足が滑ってしまい、最後までポリタンクを陸に運ぶことは叶わなかった。

こうした動画にコメント欄では、「水難事故の危険性が知れる教材動画」「大人も子供もみんなが一度見るべき動画だと思う」「すごく為になる急上昇動画でした」といった多くの声が寄せられており、水難事故の恐ろしさと、なぜ命にかかわる重大事故につながるケースが多いのかを十分に理解できる動画となっている。

文:miyasuke

出典:https://www.youtube.com/watch?v=AXWP3zXfXKMsaitoh hidetoshi | 公式YouTubeチャンネル

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