新指標VVR

米Google社が運営するYouTubeは、YouTubeのポリシーに違反する動画コンテンツの視聴率を示す新指標「VVR(Violative View Rate)」を公開した。YouTubeの発表によると、VVRの測定を開始した3年前と比べ、数値は改善傾向にあるという。

VVRは、YouTube上に投稿されている動画コンテンツの中からサンプルを抽出し、コンテンツ審査担当者がポリシーに違反していないかレビューすることで数値として算出。ただし、ポリシー更新直後は違反コンテンツ検出のシステム強化の兼ね合いから、VVRの数値が多少上下に変動する可能性がある。

今回発表された最新のVVRは0.16%~0.18%であり、これはYouTube上の動画コンテンツが1万回再生されたうち、16回~18回が違反コンテンツだったことを示している。VVR測定が開始された直後の2017年同四半期の数値が0.70%前後だったことから、この3年間で70%以上もの数値改善を達成していることになる。

YouTubeはVVRの数値改善の背景として、2017年から違反コンテンツ取り締まりのために強化した機械学習への投資が大きく影響していると説明。その一方で、「ルールに違反しているか曖昧な動画」などはVVRの測定結果に反映されないといった一部課題も見られることから、YouTubeは「まだ発展途上にあることも認識している」とも見解を述べている。

YouTubeは、有害なコンテンツからユーザーを守るための取り組みに役立てる指標のひとつとしてVVRを活用し、今後も四半期ごとに更新していくとしている。

YouTubeがさらに安心して楽しめるプラットフォームになれるかどうか、今後の施策や取り組みにも期待したい。

出典:Building greater transparency and accountability with the Violative View Rate|YouTube Official Blog
文:miyasuke

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