7年越しでチャンネル登録者10万人達成 MEGWINとの出会いは運命だった?

10万人達成の横断幕を手にしたMEGWINさんとともに動画を撮影したBUNZINさん

MEGWIN:すごい。語らせたらずっと出てきそう。僕のシステムを作ってくれた人は、プロ中のプロのBUNZINさんですと。7年かけてチャンネル登録者10万人を達成したときの気持ちってどんなでした?

BUNZIN:正直言うと、何も感じなかったっていうか。なぜかっていうと、私の登録者数の増え方って、波があったあとにゆるやかに増えていったので、「あ、通過したなー」って。

MEGWIN:俺もそうだったなー。

BUNZIN:だから、「よし達成するぞ」ってめちゃめちゃ力入れて、「今回は1日2投稿だ」とかやってる人とは違うと思います。「うあー、来た」「達成した」というより、何も変えずに普段通りやってるなかで、「ああ、達成したんだ」って。

でも1つあったのは、「やっとか」っていう気持ちもあったんです。7年前、MEGWINさんの動画見て、すごい感銘を受けて初めてライブを見に行った時に、来場者のなかで当たった人にプレゼントをあげてたんです。

その時になぜか「YouTube登録者100,000人」って書かれてる垂れ幕が当たって、ラッキーなことに。「MEGWIN TV」チャンネルが10万人達成したときに使った垂れ幕を貰ったんで、「よし、これいつか自分が10万人達成したら、絶対MEGWINさんにもらったていで動画撮ろう」って思ってて。それができたんでよかったです。

MEGWIN:7年越しで垂れ幕持ってきたね。

BUNZIN:もう運命づけてたんじゃないですかね。もしほかの人に当たって、その人がいまの「BUNZIN TV」だったと思うと、ちょっとコワイです。私に当たってよかったです(笑)。その伏線をやっと回収できました。

MEGWIN:それで僕のところに来てくれたから、BUNZINさんに頼んでみようかなって頭に浮かんだんだと思う。

BUNZIN:たしかに、その辺からUFOキャッチャーの話とかありましたよね。

MEGWIN:そうそう。誰に、どのように、どうすればーっていうところで。ちょっと聞いてみようって。ちょうどよいタイミングで連絡きたんですよ。

BUNZIN:なるべくして、なったということですね。「あれ、なんかこんな人いるんだー」って見た動画から全部繋がってるっていう。

MEGWIN:そしたら成功しないとなー。成功までつながってほしいなー。次は大成功みたいな。「YouTuberが世に送り出したゲーム」っていう方が楽しいと思う。テーマソングがJOYSOUNDで配信されてるの?

BUNZIN:知り合いでギタリストの方がいて。その方は、自分がYouTube始めた頃からちょくちょく見てくれて、応援してくれる人で。普段「ブンちゃん」って呼ばれてるんですけど、「ブンちゃん、ちょっとテーマソング作ろうよ」とか向こうから持ちかけてくれて。

で、その人が作曲してくれたものに合わせて、自分が歌詞を作った。歌詞考えるのに半年ぐらい頑張ったんですよ(笑)。あれ、すごい難しいんですよね、あんま適当なこと言っても面白くないし。

で、普通にやっても面白くないから、じゃあ俺のテーマソングだし、「獰猛だからなんでも食べちゃう」ってやってみたけど、今度は当てはまんないんですよね。で、ギタリストの方に手直ししてもらって、完成しました。

MEGWIN:半年をかけてできたんですね。

BUNZIN:動画で「テーマソングできましたー」って紹介したりとか、ことあるごとに「テーマソングあるよ」とかやっていたら、以前ケーブルテレビの番組でお世話になったプロダクションの方にテーマソングを気に入ってもらえたようで「カラオケのJOYSOUNDで配信しませんか?」って言われて、「はい、します!」って。

これ「しません」って言う訳ないじゃないですか(笑)。で、配信する運びになりました。

MEGWIN:いいなー。俺も5曲くらいあるんですけど、全部僕のものじゃないから。「MEGWIN TV」で流すのはいいんだけど、どうなってんのか知らないみたいな。1番印象に残っている動画は?

BUNZIN:いろいろあるから、取り立ててこれだっていうのは。まあトヨタのAE86(以下ハチロク)押しなんで、狙った通りヒットしたのは、ハチロクで峠を走って豆腐を配達するっていう。豆腐じゃなくて、実は発泡スチロールなんですね(笑)。

MEGWIN:あの車、いつ壊れてもおかしくないなって思ってるんですけど壊れないですね。

BUNZIN:意外と頑丈なんですね。ただ、前回の車検は思ったよりちょっとお金かかっちゃったんですけど。毎回車検の前に脅されるんですよ。もしかしたら手に入らない部品もあるかもしれないって脅してくるんですけど、何とかなってたんで、いままで。

MEGWIN:まだ走ってるもんね、街中。意外と見る。

BUNZIN:ちょくちょくいますよね、ハチロク。今度MEGWINさんとサーキットで勝負したいと思ってて。

MEGWIN:僕もハチロクだし、壊れる前に一緒に走りますか!

BUNZIN:「新旧ハチロク対決」って。

MEGWIN:絶対勝つよ、だってオートマだもん。サーキット対決、やりましょう!ぶつけないでくださいね。

BUNZIN:サーキット中のクラッシュは?

MEGWIN:自分からのクラッシュはなしでしょう。

BUNZIN:なんか熱くなって、ガッシャンって。

MEGWIN:普通のレースでもそれNGですからね(笑)。ボロボロになった方が面白いんでしょうけど。

BUNZIN:どっちかがなった方が面白いですけど、俺の車は嫌だな(笑)。

登録者数6万人越え TikTokの運営とクリエイターとしての今後は……

6万人以上のフォロワーを抱えるBUNZINさんのTikTok

MEGWIN:続きまして、TikTokで6万人のフォロワーがいますが、TikTokの動画を作るポイントや、YouTubeとの違いを教えてください。

BUNZIN:TikTokのポイントは、これはもう瞬発力です。

MEGWIN:TikTok用の動画はYouTubeの焼き直しではなくて、TikTok用に撮ってる?

BUNZIN:TikTokは、TikTok用のをiPhoneで。だいたい数十秒なんで、やることは撮る前に考えていて。撮り直しは1回か2回しかしないですけど、うわーって撮って、そのままあげるみたいな。

MEGWIN:音楽つけたりしないんですか?

BUNZIN:しないです。ただ、1つだけこだわってるのがあって。ディスってるわけじゃないですけど、TikTokの出始めのころって、広告がウザいっていわれてたんですよね。

自分の中でTikTokってそのイメージなんです。それこそがTikTokだと思っているので、あえて数秒おきにエフェクト入れまくってます。「ウザくする」っていうのがテーマなんです。

MEGWIN:エフェクトを入れておしゃれにしようという意図はなく、ただ乱発してるだけ?

BUNZIN:乱発してると、初期のウザい感じが出るんです。いまそんなの1つもないじゃないですか。盛ったりするのか、クリアなカメラで撮影したものが多いし。

あんまり画質の良くないiPhone5で撮って、エフェクトをつけると、なんか初期の頃の雰囲気が出てよいんじゃないかと。

MEGWIN:TikTokは何でもありなの?消されないの?

BUNZIN:消されますね。1回、何かを刻んでナイフを舐めるような表現をしたら、それがダメだったんでしょうね。理由は教えてもらえないですけど。多分、凶器とかそういうのはダメみたいですね。

TikTokはバズりやすいっていうから、YouTubeよりは始める敷居は低いかと思いますね。ただ、収益化がまだライブ配信しかないんですが、私はあんまりライブ配信は得意じゃないので。

MEGWIN:これからYouTuberとしてどうしていこうとかありますか?趣味なのか、本気なのかとか。

BUNZIN:そこが自分の中では微妙なんですね。1番ピッタリくるのは、生活の一部というか、ライフスタイルとしてYouTubeをやっているっていう。いろいろやってるなかの1つにYouTubeがあって、YouTubeも含めていろいろやりたいってこともあって。

MEGWIN:長く続けるコツってなんかあったりします?

BUNZIN:ライフスタイルの一部になっているんで、あんまり気張らないでやるっていう。ものによっては、「よし、頑張るぞー」っていうのは必要かもしれないけど、YouTubeに関しては「頑張るぞー」っていう期間がなかったんです。だからまだ、全然伸びてないのかもしれないです(笑)。

MEGWIN:友達とかは増えましたよね?YouTubeやることによって。

BUNZIN:そうですね。YouTubeやってなかったら別に普通にどっかで仕事して帰ってきて、「今日も疲れたなー」ってビール飲んで、「またMEGWINなんかやってるわ」って動画見て、寝るっていう感じの生活になるじゃないですか。そんなに繋がりもできないし。

ラジオやカラオケも、テレビも、貴重な体験が出来たっていうのは、今思えば楽しかったって思います。

MEGWIN:前に、とあるインタビューで自分の趣味で稼げる“遊び人”になるっていう話がありましたが、これは実現できましたか?

BUNZIN:そういう風になりたいなとは今でも思っているけど、会社ができちゃったあたりでちょっと違うなって思い始めて。今はいろいろやってる途中なので、もうちょっと会社が大きくなれば、自分がゴリゴリにプログラム作らなくてもよくなるかもしれませんね。体力の衰えも感じてきてますし(笑)。

YouTubeやってるときも、仕事か仕事じゃないかの明確なスイッチがあるんですよ。だから、誰かから依頼されたりとか、相手ありきの仕事だとそこは失礼があっちゃいけないですし、いろいろ考えるんで、そこは仕事のスイッチになってるんですよ。

自分で「今日はどんな動画撮ろうかな」とかやりたいようにできるものは、それは趣味になるんです。

MEGWIN:じゃあ、再生数とか意識しだすと、仕事の方に入ってくるんでしょうね。

BUNZIN:家庭菜園を最近やってて、1回ゴーヤ採ってかじってるっていう動画が勝手にひとり歩きしてて。TikTokで勝手にゴーヤ食ってる動画がすごいアップされてて、ほかの人が宣伝してくれてありがとうだけど、でも自分で出さないのもなあって思って。

ゴーヤをかじってる動画を撮って載せたら、ほかのよりはそれなりに再生回数あがってるんで。

MEGWIN:なるほどなー。BUNZINさんと、世界で一番稼げるマシーンを作りたいですね。

BUNZIN:それはUFOキャッチャーのほうですか?それともレーシングマシーンですか?

MEGWIN:レーシングマシーン作ってみたいですけどね!

BUNZIN:前に一緒にカートやったときにいってましたよね、「おっさんたちのレーシングチーム作りたい」って。バリバリにチューンアップしたマシーンをみんなで考えながら。

MEGWIN:そのための資金をまず最初にUFOキャッチャーで稼ぎましょう。1億円もかければよいマシーンが作れるはず。おっさんばかりのチーム作って、車は一番高いけど成績は最下位みたいな(笑)。

BUNZIN:そこはなんとか制したいですね(笑)。

BUNZINさんのYouTube活動は、MEGWINさん抜きでは語れない、そんな強い結びつきを感じるものだった。プログラマーとしての顔はあまり公には出ていないが、MEGWINさんが手がける新しいゲーム配信に使用されるUFOキャッチャーのプログラミングが成功すれば、その名がより広がることは間違いないだろう。

自身のペースでYouTubeやTikTokに動画を投稿しているようだが、テレビやラジオへの出演、カラオケでのテーマソング配信など話題には事欠かない。若者から人気を集めるBUNZINさんのクリエイターとしての活躍に今後も注目だ。

■BUNZINさんのYouTubeチャンネルはこちら:BUNZIN TV

■MEGWINさんについて:
お笑い芸人として活動後、2005年にインターネット放送局「MEGWIN TV」を開設。2009にYouTubeとパートナー契約を締結し、2017年にはチャンネル登録者数100万人を突破したベテランYouTuber。「オレがオレにオンデマンド(自分の好きなようにやる)」を謳い、日々動画を投稿し続けている。
MEGWINさんのYouTubeはこちら:MEGWIN

おすすめの記事