
『佐倉あましん』の「ランダム商法、終焉を迎えはじめる!?」は、キャラクターグッズで長年主流だったランダム販売に対し、SNSの批判が相次ぎ、大手コンテンツが次々と販売方法を変更している現状を追った。
2000円超えの商品を中身が選べないまま買わされる消費者の不満が、ついに企業を動かし始めている。
ちいかわが発表したキラめっこテディベアは、当初2420円で全6種からランダムに届くブラインドボックス仕様だった。
しかし「2420円のランダムはやめて欲しい」「客のことなめすぎ」という批判がSNSで殺到し、企画は白紙に。
結果、全種類セットのコンプリートボックスと単品販売に変更された。
刀剣乱舞のぬいぐるみも同様に1980円のランダム販売予定だったが、「なぜ2000円も出すのに好きな子を迎えられないの」という声を受け、価格を2640円に上げて選べる方式へ転換。
さらに衝撃的なのは、ホロライブで所属VTuber戌神ころねが「66種のランダムなんやねん」と自社のランダム商法に苦言を呈したことだろう。
推しを人質に取られているような気分になるファンの切実な叫びが、企業の姿勢を問い直させている。
「ランダムじゃないとグッズ化してもらえない」という不人気キャラのファンからは、複雑な賛同の声も上がる。
企業側も在庫リスクや売上確保のためランダム商法を選択してきた背景があり、単純な善悪では語れない構造が見えてくる。
しかし兎田ぺこらが「何十人かのランダムとか出るやん。あれはもう無理しなくていい」と配信で語ったように、演者側も行き過ぎた商法に疑問を持ち始めている。
500円以下のガチャガチャなら楽しめても、1000円を超えると欲しいものが出なかった時のショックは計り知れない。
消費者の声がSNSで可視化され、企業が無視できなくなった今、ランダム商法の在り方が根本から問われている。
声を上げれば変わる。その事実を証明した事例が、ここ数カ月で立て続けに起きているのだ。
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