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映画を10分程度に編集し、ネタバレなどのようにその内容や結末を解説・紹介する「ファスト映画」。ファスト映画をYouTubeに投稿したとし、宮城県警察本部が札幌市などに住む男女3人を著作権法違反の疑いで逮捕したことがわかった。

映画の映像や静止画を無断で使用し、ストーリーを明かす10分程度の動画は、短時間で内容が分かることから『ファスト映画』や『ファストシネマ』と呼ばれている。一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)によると、YouTubeでは270作品もの作品をアップしているチャンネルのほか、合計約8千万回再生されるチャンネルなど、広告収入で暴利を得る悪質な投稿者も存在しているという。

映画やアニメの会社などでつくる団体が調査した結果、この1年だけで少なくとも55のYouTubeアカウントから2,100本余りの動画が投稿されており、本編が見られなくなることによる被害の総額は956億円と推計されている。

今回、この調査結果を公表した団体側がYouTubeの本社があるアメリカの裁判所に投稿者の情報開示を行い、情報を入手。団体側から情報提供を受け捜査を進めていた宮城県警察本部が、札幌市などに住む高瀬拳也容疑者ら男女3人を著作権法違反の疑いで逮捕した。なお、ファスト映画をめぐる逮捕は全国で初めてだ。

CODAは、ネタバレを含む内容は正式な本編映画を見ないことに繋がり、権利者への影響は甚大だとしている。今後、ファスト映画をアップしているYouTubeチャンネルの運営者の逮捕が相次ぐのか、その動きにも注目が集まるだろう。

出典:CODA WEBサイト

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