『森こんにゃく』の「金魚を田んぼで2ヶ月育てた結果」は、お祭りで救った弱い金魚をさまざまな環境で飼育し、成長の違いを比較検証する実験。

普通の水、グリーンウォーター、田んぼの土を使った3つの環境で同じ金魚を育て、2カ月後の驚くべき変化を記録している。金魚すくいで持ち帰った小さな命が、育てる環境によってまるで別の魚のように変貌する様子が興味深い。

実験開始からわずか数週間で、田んぼの土を入れた水槽では浮き草が爆発的に繁殖し、微生物が無数に湧き出す光景が見られる。

「これが田んぼの土の力や」と森こんにゃくが感嘆する通り、栄養豊富な土壌が生み出す生態系は圧巻だ。

一方でグリーンウォーターも独自の成長環境を提供し、何も入れない水槽との明確な差を見せつける。

特に浮き草の消失現象では「金魚が大きくなって全部食べたんちゃう？」という推測が生まれ、見えない水中での成長ぶりへの期待が高まる。

田んぼの土で育った金魚は見た目にも活発で、人の気配を感じると積極的に近寄ってくる人懐っこさを見せる。環境が生き物の性格まで変えてしまう自然の神秘に驚かされる。

2カ月後の結果発表では「めっちゃでかい」「色全然ちゃう」という驚きの声が連発し、同じ金魚とは思えない変貌ぶりに注目が集まっている。

特に田んぼの土で育った金魚の鮮やかなオレンジ色と、番外編の赤玉土金魚の深い赤色には「色がやば」「めっちゃ太い」と興奮の声が上がる。「住んでる環境で色ってこんなに変わんねんな」という素直な感想からは、身近な実験でも大きな発見があることを実感させられる。

単純に大きさを比べるだけでなく、体の厚みや色の濃さという細かな変化まで丁寧に観察する姿勢も印象的だ。

土が汚ければ汚いほどよく育つという予想外の結論は、自然界の複雑さを物語っている。小さな金魚の成長に込められた生命力の強さを、改めて感じさせてくれる実験結果となった。