
『ニキ【すごいイケメン】』の「人生の谷底にいたときの話をします【最強無敵連合】」は、登録者数56.7万人のニキがYouTube活動5周年を機に、VTuber事務所「最強無敵連合」設立を発表。
実況メンバーやキルシュトルテら総勢9名が所属するこの事務所設立に至るまでの5年間を、華やかな表舞台の裏に隠された孤独な戦いと共に赤裸々に振り返った。
活動当初、映画告知風動画で50万再生を記録し「俺は天才」と自信を深めたニキ。しかし王子キャラでのトーク動画路線に転換後、切り抜き投稿を始めた途端に再生数が急降下する。毎週数千再生ずつ減少し続け、ついにはTikTokで20再生という絶望的な数字を叩き出した。
「フォロワー10万人どこ行った?」と自問する姿に、成功への道筋が見えない不安が如実に表れている。過激化路線に走った結果、動画削除の連続でさらに状況は悪化。この時期について「YouTube人生で最もしんどかった」と振り返るニキの表情は、成功者の影に隠れた現実の厳しさを物語る。
再生数低迷に加え、大学中退による借金、エアコンなしの極貧生活という三重苦に見舞われたニキ。高校時代の芸能事務所での挫折と親への申し訳なさが、「絶対に有名になって恩返しを」という強い動機となっていた。
周囲に相談相手もいない孤独の中、それでも動画投稿を続けた結果、あるショート動画がバズり一気にV字回復を果たす。「諦めないやつの頭上にしか奇跡は降りてこない」というワンピースの名言を引用し、どん底から這い上がった瞬間の心境を語る場面は圧巻だ。
この経験から「辛い思いを誰にもして欲しくない」という思いが芽生え、しろせんせーやりぃちょら実況者グループ「女子研究大学」(通称:女研)のメンバーと共に活動を開始。
名前について「めちゃくちゃダサい」と笑いながらも「有名になるほど面白い名前」と語る事務所には、一人で戦う辛さを知る者だからこその温かさが宿っている。
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