兵庫県尼崎市の老人ホームが突然閉鎖したと、「MBS NEWS」チャンネルが報じた。入所者は急遽別の施設に運ばれており、家族が混乱している。
老人ホームが閉鎖!入所者は移動させられる
15年以上運営しており、約20人の高齢者が入所していた老人ホームが、突然閉鎖した。事前に説明もなく、急に「今日中に出てくれ」と言い出したのである。
「MBS NEWS」チャンネルは、入所者の家族を取材した。母親が入所していた中澤江身子さんは、連絡を受けて施設に駆け付けたが、現場は混乱していたという。
皆パニックで、泣いている人もいたと中澤江身子さんは語る。さらに、施設にはもう母親がいなかったと話した。その後、なんとか母親の移動先を知り、無事に再会できたという。
しかし、母親は不安そうにしていたので、「捨てたんちゃうで」と声をかけたと中澤江身子さんが明かす。突然の移動だったので、捨てられたのかと思ったのだ。
職員が社長に激怒!「社長ダメだって」
結局、入所していた高齢者は、近隣の施設に移動させられた。受け入れ先の施設は、2〜3日前に連絡があり、「10名以上受け入れてくれ」「口外しないでほしい」と言われたことを明かしている。
老人ホームの閉鎖は、社長が独断で決めたことだ。職員も知らず、社長に怒っていた。
その時の音声が残っており、公開されている。職員は、「社長ダメだって。本人に説明してなくてなんで連れて行かれるんですか」と社長に言っていた。まるで、叱っているようだ。
今から説明すると言う社長に、「今からじゃダメ。準備できてないです」「利用者さん泣いてたじゃないですか!」と怒っていた。
職員も被害者なのだ。急に社長から閉鎖することと、経営難で解雇することを伝えられているのである。
取材班は、社長を直撃取材した。しかし社長は、「弁護士を通してください」としか言わない。
とんでもない話だが、違法性は問えないという。法的に問題はないのだ。しかしこのままでは、同じように夜逃げ同然で閉鎖する施設が出てきてしまう。早急に法改正すべきだ。
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