テレビ界は東京五輪という一大イベントを終え、通常運転を再開。メダリストたちの特需はしばらく続きそうだが、番組は普段のラインナップに戻りつつある。上半期はマヂカルラブリー、おいでやすこが、見取り図、ニューヨーク、ぼる塾、3時のヒロインなど、多くの芸人が一気に露出を増やしたが、下半期にブレイクするのは誰か? 芸能関係者はいう。
「真っ先にあげたいのは『ゆうちゃみ』こと古川優奈(19)です。彼女はギャル系雑誌『egg』の専属モデルで、昨年頃からタレント活動を開始。ここ1~2カ月で『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ)、『ダウンタウンDX』(同)、『サンデージャポン』(TBS系)など、次々と人気番組に呼ばれており、最注目株といって間違いありません。
もう1人は『りんくま』こと久間田琳加(20)です。彼女の芸歴は長く、モデルとして活動するかたわら、中学生時代から『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演していましたが、昨年『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のレギュラーに抜擢されると、他の番組への出演が急増。一気に大爆発しそうな予感です」(芸能関係者)
若者のテレビ離れが深刻化するなか、二十歳前後の彼女たちがどう振る舞うかは、今後のテレビ界を占う上でも極めて重要だ。バラエティ番組の制作関係者は、ゆうちゃみについてこう語る。
「ゆうちゃみはここ数年、みちょぱ、ゆきぽよ、藤田ニコルらのブレイクで定着した“ギャル枠”の子。ゆきぽよに“黒い交際”疑惑が浮上して空いた枠を、みちょぱがほぼ総取りしていますが、ゆうちゃみが少しずつ仕事を奪っていきそうです。
ギャル系が引っ張りだこなのは、番組を回していくのにとても便利だから。“おバカ”的なポジションにもなれますし、『何それ?』『興味ないし』といった形で“ツッコミ”や“毒舌”にもなれる。また、若者文化を噛み砕いて紹介する役割もできます。ゆうちゃみは大阪出身で、ガンガン前に出るタイプなのもバラエティ向き。先輩のギャルモデル出身タレントは、戦々恐々といった感じでしょう」(バラエティ番組制作関係者)
りんくまについてはこう語る。
「りんくまは『めるる』こと生見愛瑠と同じ立ち位置。共にファッション誌のトップモデルですし、キャラも“プチ天然”で、被っています。バラエティ番組や情報番組は、近年ネットの影響をモロに受け、1つの話題を扱う時間がどんどん短くなっており、深いコメントはいらない。ワイプでニコニコしたり、驚いた表情をするのが大事な仕事で、そこで重宝されているのがめるるです。ただ、めるるもみちょぱ同様、あまりにもテレビに出過ぎな状態。新鮮味が失われつつあり、その枠をりんくまが奪っていきそうです」(同上)
一方、お笑い関係者は、渋谷凪咲を大プッシュする。渋谷はアイドルグループNMB48のメンバーだが、お笑いセンスはピカイチ。今年3月には、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「芸人ドラフト会議」でも指名されるなど、お笑い芸人の評価は極めて高い。
「アイドルグループでお笑いに手を出す子は、とにかくグイグイと前に出て爪痕を残したがる子が多いですが、渋谷は控えめなのに、喋らせるとセンスの良いワードがポンポンと飛び出す珍しいタイプ。すでに関西圏では超のつく売れっ子で、つい先日出演した『ダウンタウンDX』(読売、日本テレビ系)でも爆笑をかっさらっており、全国区の売れっ子になるのはもう時間の問題でしょう」(お笑い関係者)
長らくステイホームでテレビの存在感は増しており、一気に顔を売るには千載一遇の好機。みちょぱ、めるる、ゆうちゃみ、りんくま…と、下半期は“ひらがな”旋風が吹き荒れそうだ。
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