『めざまし8』またやらかす…4630万円誤給付男の「ガセ」垂れ流しにフジ新社長も激怒か
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フジテレビ総合エンタメメディア「フジテレビュー!!」より

フジテレビの情報番組『めざまし8』が5月19日の放送で、山口県阿武町の「4630万円誤給付事件」に関する報道を謝罪する場面があった。

同番組は前日の18日、この事件で逮捕された男の“目撃談”を紹介したのだが、これがガセだったという。

「山口県阿武町が町民に誤って振り込んだ新型コロナウイルス対策関連の給付金4630万円が全額出金された事件で、番組では、振り込まれた男性について特集。この男性と見られる人物とパチンコ店で会い、話したという女性の証言を『独自取材』として紹介しました。番組に証言した女性によれば、パチンコ店にいた男は財布に100万円近い現金を入れ、『まとまったおカネが入った』などと話していた、といいます」(テレビ関係者)

この“独自取材”報道のあった18日の夜、山口県阿武町の無職・田口翔容疑者が電子計算機使用詐欺容疑で同県警に逮捕された。

この翌朝、『めざまし8』で訂正が入ることに。俳優の谷原章介とともに総合司会を務める永島優美アナウンサーが、「100万円近い現金を持ってパチンコ店を訪れたと(昨日)お伝えしましたが、田口容疑者の民事事件の代理人弁護士によると、田口容疑者は100万円を持ってパチンコに行った覚えはないと話しているということです。お詫びして訂正します」と陳謝。続けて谷原も「申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

「つまり、番組で証言した女性は、パチンコ店で会話した男性と田口容疑者を勘違いした可能性があり、番組側もウラ取りがちゃんとできておらず、ガセネタをつかまされたというわけです」(前出・テレビ関係者)

『めざまし8』といえばこの件のちょうど1週間前にあたる5月11日、ダチョウ倶楽部・上島竜兵さんの急死を報じる際にわざわざ自宅前から生中継し、「場所の特定をしない」などのガイドラインを無視した報道姿勢が大問題となったばかり。同日夜には、番組名こそ出なかったものの、ガイドラインに反する報道が「一部のメディア」であったと厚生労働省から苦言を呈されていた。

『めざまし8』は2週連続で問題を起こした格好で、フジテレビの新社長も激怒したようだ。

フジテレビは18日、次期社長に、現在は共同テレビジョン社長の港浩一氏が就任すると発表。6月28の取締役会で正式決定し、同日付で就任する予定だ。港氏といえば、『夕やけニャンニャン』『とんねるずのみなさんのおかげです(でした)』など同局の数々のバラエティ番組を手がけてきた名物プロデューサーとしても知られた人物だ。

「港氏はバラエティ畑出身のため、情報番組に精通しているわけではないですが、社長就任が内定しているということもあり、当然ながら『めざまし8』が2週連続で起こした問題については把握しているようで、非常に憤慨していると聞きます。BPO(放送倫理・番組向上機構)での審議入りとなる可能性もあり、その結果いかんで番組上層部の首も寒くなりそうです」(前出・テレビ関係者)

同時間帯の王者『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の背中が見えてきていただけに、番組スタッフは事実よりも数字を追いかけてしまったのだろうか。

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