梵人、ファーストワンマンライブ

梵人が4月2日、東京・渋谷のライブクラブ・ハウス「CHELSEA HOTEL」でファーストワンマンライブ『梵人-6t6t- First one-man LIVE 奇縁-Enishi-』を開催。

本記事では、当日公演1部のライブを梵人の感想とともに紹介する。

“魔王”梵人

“魔王”梵人は、ニコニコ動画やツイキャス、YouTubeを中心に、おもに声の活動を行うクリエイターだ。声優・森川智之氏の声真似を得意とする梵人は、その声の幅を活かし、『ONE PIECE』や『NARUTO』『BLEACH』『鬼滅の刃』などの人気作品の声真似のほか、歌ってみた企画でファンを魅了している。

そんな梵人率いるバンド「6t6t(読み:ムツムツ)」は2018年3月に結成、宮崎を拠点にライブ活動や生配信、動画でボーカロイド曲のカバーを披露してきた。

もともと梵人とともに6t6tメンバーとして活動していたGt.としろ~、Ba.月乃、Man.第三世界の小林に、2019年6月、Dr.しののめが加入すると、2021年6月には初のミニアルバム『-USABARASHI-』をリリース。翌7月にはそのミニアルバムを引っ提げた『-USABARASHI ONLINE LIVE-』を開催し、徐々にその名を知らしめてきた。

同年8月にはGt.いけまつが加入し、パワーアップした6t6t。コロナ禍を乗り越え、満を持して開催された今回の『梵人-6t6t- First one-man LIVE 奇縁-Enishi-』は、彼らにとって初のワンマンライブだ。東京に降臨した梵人はどのような想いでステージに立ったのか、ライブ後の本人に迫った。

ファーストワンマンライブの舞台に立つ梵人

開演前には2部のトークライブの進行を担当したきょうていが講演の注意事項をアナウンスすると、会場に詰めかけたファンからは早くも歓声が。

ライブのロゴが浮かびあがったステージの幕が下りると、梵人憧れのボカロプロデューサー鬱Pが作詞・作曲を手掛け、初音ミクが歌う「デスロウ/ Death of the Law」のカバーからライブはスタート。続く「地獄ポップス」「OGRE」でオーディエンスを盛り上げた後は「UGLY」へとつなげ、ノンストップで4曲を披露。会場は早くもヒートアップした。

会場に詰めかけたファンの姿を目にし、オープニングトークでさらに勢いをつけた6t6tは、「メビウス」「踊」「ユニークパレード」を披露、早くもライブは中盤にさしかかる。

中盤では先ほどまでの空気を一転させるかのように、「天使だと思っていたのに」「心做し」「命に嫌われている。」と、しっかりと伸びやかな声を聴かせるナンバーを披露した。

全17曲を披露した6t6t

後半では「映えない」「皆殺しのマジック」「アンノウン・マザーグース」と6t6tファンにはおなじみの曲が揃うなか、この日1番のサプライズが。

準備に「まだもうちょっとかかる」ことからまだ告知はされていないが、梵人が「めっちゃ嬉しい」と喜びを爆発させる新曲が初披露されたのだ。初お披露目にもかかわらずファンとの掛け合いは完璧。これには梵人も感激し、ファンとの絆を感じたようだ。

最後の曲としてBLEACHのエンディングテーマである「Last Moment」を歌い上げた梵人。アンコールでは「-ERROR」「schizophrenie」の2曲を歌い、全17曲を披露した。ファンから「体感5秒」という声があがるほど盛り上がりを見せた初のワンマンライブは、熱気冷めやらぬまま幕を閉じた。

『奇縁』でのワンシーン

ライブ後、当メディアは梵人にショートインタビューを実施。「ここに立てているのは支えてくれる人たちのおかげ」と話す梵人は、ライブタイトルである『奇縁』について、「ご縁があって、こういう場所に立ててありがとうという意味を込めた」と述べている。

選曲については普段から激しい楽曲を好む6t6tのスタイルを保持しつつ、梵人のバラードを求めるファンの声を取り入れ、観客を飽きさせない構成にしたそうだ。

ファーストワンマンライブという大きなイベントであること、さらにコロナ禍で開催するにあたり、梵人は「本当にできるのか」「実際にステージに立って、自分たちが最高のパフォーマンスをできるのか」という不安があったと話す。

ライブを終えた後の「本当にやってよかったな」と話す梵人の表情からは、そんな不安に打ち勝ったことへの安堵感と充実感に満ち溢れていた。

本ライブではツイキャス配信で見せる穏やかで笑い上戸な姿とは180度違う姿をファンに見せつけ、魅了した梵人。新曲の発表で梵人と6t6tはさらに勢いを増しそうだ。

■梵人さんのYouTubeはこちら:梵人ーBonjinー
 6t6tさんのYouTubeはこちら:6t6t

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