チャレンジすることをテーマに活動しているYouTuberのジョーブログが4月4日、『今まで隠していたことを話します。【俺の出身】』と題した動画を公開。
今回ジョーは、これまで詳しく明かしてこなかった自身のルーツについて告白した。
ジョーの出身は地図から消された街だった
同動画で、「もともと在日朝鮮人です」と告白したジョー。
韓国人の父親と日本人の母親を持つ、韓国と日本のハーフであると述べており、祖父が「朝鮮半島の最南端の済州島(チェジュ島)という場所から船で家族と一緒に大阪に渡ってきた」と、自身のルーツについて明かしている。
ジョーは出身地が、“猪飼野”という地図から消された街であったことも告白。この猪飼野は、大阪市の生野区という場所にあたり、ジョーいわく海を渡ってきた朝鮮人たちが多く住んでいた大規模な朝鮮人村であり、差別の対象となった部落だったそうだ。
ジョーによると猪飼野という名前が差別的な意味合いを含むなどさまざまな問題があったことから、地図から消されているそうだが、いまもなおその地域では多くの在日朝鮮人が暮らしているという。
「生まれながらにして差別される地位とかいじめられる地位っていうのはおかしい」
ジョーの父親が若かったころは、まだ差別が根強かった時代。
ジョーによると、当時は在日という理由だけで公務員になれなかったほか、父親は当時交際していた女性の親に「在日なんかと付き合うな」などと言われるなど、差別を受けていたことを明らかにしている。
差別に対して「生まれながらにして差別される地位とかいじめられる地位っていうのは俺はおかしいと思う」と、独自の見解を示すジョー。
「一点の視点だけでその人見て、違う所あるからとか国境っていう隔たりがあるからとか、それで人をカテゴライズするのはやめなあかん」と述べ、「ネットやメディアとか集団の意見だけで物事を見て判断することはやめてほしい」と訴えている。
これまで明かされることのなかったルーツが明かされた同動画、そこにはジョーの差別に対する思いや訴えがあった。この動画をきっかけに、差別に対する考えが変わっていくことを強く願いたい。
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