新しい地図

ジャニーズ事務所を弟のジャニー喜多川氏と共に一大アイドル帝国に育て上げたメリー喜多川こと藤島メリー泰子氏が、8月14日に肺炎のため亡くなった。この訃報を受けて、テレビ業界を中心に大きな動きがあるという。

「ジャニーさんやメリーさんに恩義を感じているスタッフはテレビ業界にとても多いんです。テレビとジャニーズ事務所は共に大きくなっていった歴史がありますから。ジャニーさんとは違って社交的だったメリーさんに若手時代にお世話になったスタッフがいまや役員やプロデューサーになり、ジャニーズのタレントが安定的に番組で使われているという事情もあります。そのメリーさんがいなくなったことで、各テレビ局のジャニーズへの“忖度”はより小さくなるでしょう」(民放関係者)

嵐の活動休止が発表されてからというもの、ジャニーズ事務所のテレビ局に対する影響力は弱まっていたという。

「これまで、たのきんトリオから嵐まで、テレビ局サイドがどうしても使いたいグループがジャニーズ事務所には必ずいました。だから、ジャニーズはテレビ局と対等かそれ以上の影響力を持っていて、退所したタレントを地上波で使わないよう指示もできたん。ですが、今となっては、逆にジャニーズが頭を下げてテレビ局まわりをしないといけなくなった。King & Princeに加えてSixTONESとSnow Manも売り込まないといけず、テレビ局の顔色をうかがう立場になっているんです。
一方で、“辞めジャニ”の人気はまだ健在ですね。『新しい地図』の草なぎさん、稲垣さん、香取さんは好感度も高いですし、どのテレビ局も使いたがっています。メリーさんへの義理もあるので使ってこなかったわけですが、そのメリーさんがいなくなることで『新しい地図』を始め、赤西仁や錦戸亮なども、年末にかけて“地上波解禁”になっていく可能性が高いですよ」(民放関係者)

そんな“辞めジャニ”の大活躍が、ジャニーズ事務所を苦しめているという。

「『新しい地図』の3人には、今年の『紅白歌合戦』出場の話が急浮上しています。長瀬智也さんは芸能界を引退したにも関わらずインスタ人気がすごいですし、赤西さんと錦戸さんもコアなファンを増やしている。手越祐也さんも含め、辞めたタレントの分だけ、事務所の売上がごっそり消えた状況です。嵐の関連商品が今年も引き続き売れているとはいえ、ジャニーズ事務所の売上はコロナの影響もあって、ガタ落ちしているといわれています」(民放関係者)

創業者の2人がいなくなったジャニーズ事務所。ジャニーズ帝国はこのまま衰退していってしまうのか──?

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