編み物YouTuber・yukigoyaが12月21日、同様の編み物動画を投稿するYouTuberからの申し立てで動画を削除されたことは不当だとして損害賠償を求めていた裁判で勝訴。
YouTuber同士の裁判として大きな注目を集めていた同裁判に、京都地方裁判所が削除の申し立てをした被告側に7万4千円余りの支払いを命じたことが分かった。
YouTubeへの通報自体が違法と裁判起こす
ことの発端は昨年2月、編み物の動画をYouTubeで投稿しているyukigoyaさんが、同じ編み物YouTuberの女性から著作権を侵害されたとして、YouTube側に通報されたことにある。
yukigoyaさんはこの申し立てにより投稿した2本の動画が一時削除。弁護士を通して3回YouTubeに異議申し立てをしたが通らず、動画は消滅したままだったという。
そこで昨年8月、yukigoyaさん側はYouTubeに通報したYouTuberを相手取り、著作権侵害通知自体が違法であるとして、損害賠償約118万円を求めて裁判を起こしたのだ。
12月21日の判決で京都地方裁判所の長谷部幸弥裁判長は、「アイデア自体は、著作権法による保護の対象となるものではない。著作権侵害の通知をする際には侵害の有無について一定の確認をしたうえで行うべきだ。被告が独自の見解にもとづいて安易に侵害の通知をしていたことを考慮すると、原告は精神的苦痛や損害を受けたと認めるのが相当だ」などと被告に指摘したという。
代理人・かとう弁護士、安易なSNSの通報に注意喚起
yukigoyaさん側の代理人をつとめた加藤弁護士は12月23日に自身のYouTubeを更新。
InstagramやTwitterにも通報制度が存在することに触れ、安易な通報は損害賠償を請求される可能性があるとし、通報前には事実関係や権利関係の調査するよう、アドバイスを送っている。
今回裁判で勝訴したyukigoyaは12月22日にYouTubeを更新。「応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。」と、視聴者に向けてメッセージを送った。
出典③:弁護士かとう【交渉人】
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