YouTubeで動画を配信してお金を稼ぐ「YouTuber(ユーチューバー)」。子どもが将来なりたい職業でも上位にランキングされるほとの人気だが、そもそもYouTuberはどうやって収入を得ているのだろうか? 広告収入だけで本当に生計を立てることは可能なのか? そこで今回は、YouTubeでお金を稼ぐ10の方法を紹介しよう。
【1】広告収入
YouTuberがお金を稼ぐ方法として、いちばん最初に思いつくのが広告収入だろう。YouTuberの主な収入源は、基本的にこの広告だと思っていい。
具体的な数字はハッキリしていないが、YouTube全体での広告収入は、2021年4月~6月の3カ月間で70億200万ドル(約7,700億円)という莫大なものであることが発表されている。
もちろん、YouTubeの登録者数や視聴数(再生数)が多いほど、1回当たりの視聴における広告収入は高くなると言われており、YouTuberはさまざまな工夫を凝らし、登録者数を増やすことが求められる。
ちなみに、日本人YouTuberのトップクラスになると1,000万人以上の登録者数を抱えているが、彼らは元々芸能人ではなく、ほとんどYouTubeの活動のみでここまでのし上がっているのだ。
【2】スーパーチャット(スパチャ・投げ銭)
YouTubeでは「ライブ配信」や動画の「プレミア公開」のとき、収益化が認められているYouTuberは、リアルタイムに発言できるチャット欄を開設できる。
このチャット欄では、視聴者がお金を払うことで自身のコメントを目立たせて表示できる投げ銭システム「スーパーチャット(スパチャ)」を送ることも可能だ。
スパチャのやり方については→こちらで確認してほしいが、日本ではとくにVTuberによるチャット欄が盛り上がっており、トップクラスのVTuberであれば、生涯獲得金額が3億円を超えているという。
【3】YouTube Premium
YouTube側がユーザーに提供している有償のサブスクリプションプランが「YouTube Premium」である。
このYouTube Premiumプランに加入したユーザーは、動画のバックグラウンド再生やダウンロードができるほか、広告を非表示にしたりYouTube Musicなどの利用ができるようになる。
しかし、これではYouTuber側は広告収入が得られないため、YouTube Premiumプランで得た収益の一部は、YouTuberに還元しているそうだ。
【4】チャンネルメンバーシップ
YouTuberが、自分のチャンネル内で設定できる有償のサブスクリプションプランが「チャンネルメンバーシップ」だ。
YouTubeでチャンネルを持っている人は、メンバーシップだけが見られる動画を配信したり、チャット欄でメンバー限定のスタンプを使用できる。
「自分がこのYouTuberを推している!」とアピールするために、VTuber(バーチャルYouTuber)のチャンネルでは多用されているという。
このチャンネルメンバーシップによる利益は、動画配信者への支払い比率が高く、YouTuberの大きな収入源となっているようだ。
【5】YouTubeショート
中国発のスマホ向け動画投稿サイト「TikTok」では、手軽にスマホで撮影した短時間動画を投稿できるため、日本でも若者の間で大流行している。
そのTikTokに対抗するために作られたのが、YouTubeの短時間動画投稿サービス「YouTubeショート」である。
YouTubeショートでは最大60秒の動画をアップできるが、日本ではまだベータ版(2021年11月現在)が公開されたばかりなので動画投稿者は少なめだ。
もちろん、再生数などに合わせた報酬ももらえるので、新規にYouTubeで稼ぎたいなら、チャレンジしてみるのもアリだろう。
【6】スーパーサンクス
これまで、YouTubeのスパチャはライブ配信やプレミア公開のみだった。しかし、2021年7月以降は「スーパーサンクス」が導入されたため、リアルタイムで視聴できなかったライブ配信動画のアーカイブでもスパチャが可能になったのである。
現在、スーパーサンクス機能は、Webブラウザ版、Andoridアプリ、iOSアプリにおいて、すでにベータ版が導入されているので、今後は、YouTuberの収益がさらに増えることだろう。
【7】スーパーステッカー
スパチャ関連では「スーパーステッカー」も覚えておきたい。これはスパチャ同様に、ライブ配信動画やプレミア公開動画のチャット欄に視聴者が投稿できるシステム。
スーパーステッカーでは、従来より大きくて目立つ絵文字やアニメーションをチャット欄に投稿できるようになっているが、日本では目立ちすぎるため、あまり使われていないようだ。
【8】マーチャンダイズ
YouTubeでの収入だけで生計を立てられる者はほんの一握りだ。そこで注目されているのがYouTubeの「マーチャンダイズ(商品化計画)」である。
マーチャンダイズとは、YouTubeが公式に提供しているグッズ販売機能のこと。動画内で自身のオリジナルグッズの販売が可能となっているため、YouTuberが独自にTシャツやマグカップといったグッズを販売することができる。
とはいえ、日本で人気の高いYouTuberやVTuberは、事務所に所属していることが多く、YouTube動画内でのマーチャンダイズ機能を利用しなくても関連グッズの販売が行われているので、あまり利用する人はいない。
【9】チケット販売
海外の音楽系クリエイターたちが多く利用しているのが、YouTubeからチケットを販売する方法。自身のライブ動画などを宣伝に使い、その中でチケットを販売するのである。
アメリカでは「Ticketmaster」という最大手チケット販売企業と提携しており、広く使われているという。
しかし、日本の人気YouTuberは所属事務所が独自にチケット販売をしているため、あまり浸透していない。
【10】YouTube BrandConnect
「YouTube BrandConnect」は、人気の有名YouTuberと、企業を結びつけるサービスだ。
YouTuberが「YouTube BrandConnect」に登録すれば、YouTube側が企業向け窓口となるため、YouTuberを企業の広告に起用するといったことが容易になる。
だが、この「YouTube BrandConnect」は「アメリカ・カナダ・イギリスを拠点として活動しているクリエイター」のみを対象としているため、現時点では日本のYouTuberは利用できない。
もちろん、言語の問題もあるが、日本の人気YouTuberの多くは、マネジメント事務所に所属しており、すでにTVや雑誌などでも活躍しているので、日本での需要はあまりないだろう。
いかがだろうか? これからYouTubeで動画配信して人気のYouTuberになりたいと思っている人は、YouTubeでどうやって稼ぐのかを知っておく必要がある。日本では普及していないサービスも多いが、是非参考にしてもらいたい。
参考元:YouTubeでクリエイターがお金を稼ぐための10の機能まとめ【GIGAZINE】
●YouTube(公式)は→こちら
●YouTubeヘルプ「YouTubeショートの利用を開始する」(公式)→こちら
※サムネイル画像(Image:rafapress / Shutterstock.com)
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