あちこちで耳にすることが多くなった「VTuber(バーチャルYouTuber)」。最近では、テレビ番組で特番が組まれたり、企業CMに起用されることもある。何となくアニメキャラのYouTuberといったイメージしか沸かない人も多いだろうが、そもそもVTuberとは何なのだろうか? いったいどうしてこんなに人気があるのだろうか? そこで今回は、今さら聞けないVTuberのキホンと魅力について解説したいと思う。
すべては2016年に登場の「キズナアイ」から始まった!
アナタは「VTuber(バーチャルYouTuber)」のことをどのくらい知っているだろうか? トップクラスになると100万人以上もフォロワーがおり、1億円以上も稼いでいるというが、いったい何者なのか……。
VTuberを説明する前に、そもそも「YouTuber(ユーチューバー)」とは何なのかを知っておく必要がある。YouTuberとは、Googleの動画共有サイトの「YouTube」において、自分たちが作成した動画を配信している人たちのことで、とくに自分自身が出演して動画を配信している人たちのことを指す。
そんなYouTuberのなかでも、本人が顔を出さずに二次元(3Dモデリング)イラストをキャラクター(アバター)として使って、動画投稿やライブ配信をしている人たちを“VTuber”と呼んでいる。
このVTuberという呼名は、2016年に活動を開始した「キズナアイ」が名乗ったのが始まりと言われている。当初は「キズナアイ」のみを指す言葉であったが、その後、同じような二次元イラストキャラで配信する者がたくさん登場したために、それらの総称となったのである。
VTuberが一気に増えた技術革新とは?
VTuberと言えば、架空のキャラクターが重要な要素となっているが、VTuber以前から3Dで動くキャラクターや、2Dイラストを動かす技術などはあった。
しかし、それを実現するには専門的な知識が必要で、個人が簡単に手を出せるものではなかった。代表例としては、今でも人気の「初音ミク」が挙げられる。
「初音ミク」は、VOCALOID(ボーカロイド)という技術が用いられた音声合成ソフトのキャラクターであった。そのキャラクターを有志が「MMD(ミクミクダンス)」というソフトを作り、3Dキャラクターとして動かせるようになったが、やはりちゃんと動作させるには高いスキルが必要だ。
しかし、その後Live2Dやモーショントラッキングといった技術が急速に発達し、人物の動きをキャプチャーしてリアルタイムにキャラクターに反映させられるようになると、個人でも簡単にVTuberとして活動できるようになったのである。
そして、2021年10月現在では1万6,000人を超えるVTuberが活動するようになったというわけだ(ユーザーローカル調べ)。
VTuberの魅力は自分の個性だけで勝負できること!
「キズナアイ」の登場から始まったVTuberだが、スマホ1台あれば始められるというお手軽さも相まって、次々と新たなVTuberが誕生。2018年には6,000人を超え爆発的に人気が加速した。
とくに、VTuberはアバターを使うことによって、アイドルのように素顔を晒すことなく活動できるため、持ち前のキャラクターや喋りのみで勝負できる。
そのため、雑談や歌ってみた動画、ゲーム実況といったベーシックなものから、ニュース配信、物語の朗読、描いてみたといった個人スキルを生かした配信が可能となっているのも、VTuberの大きな魅力となっている。
また、VTuberは生配信による投げ銭システム「スパチャ(スーパーチャット)」による稼ぎも大きい。とくにキャラの新衣装公開や誕生日には、大量のスパチャを稼ぐことができる。トップクラスになると生涯獲得金額も3億円を超えているのだ。
人気VTuberになるにはVTuber事務所に所属するのが近道!
もちろん、これだけのVTuberがいれば過当競争も激しくなってくる。個人でひっそりYouTubeの配信を始めても、人気VTuberになることは難しい。
現在人気のあるVTuberは、そのほとんどが大手VTuber事務所に所属している。もし、これからVTuberになって人気を得たいと考えているなら、VTuber事務所に所属するのが近道であろう。
VTuber事務所については→こちらを、VTuber事務所のオーディションについては→こちらを参考にしてほしい。
いかがだろうか? 現在、VTuberはサントリーの「燦鳥ノム」といった企業や地方自治体がVTuberを抱えていることも増えてきた。
まずは有名なVTuberの配信をチェックしてみて、そこから自分の好みのVTuberを探すといいだろう。VTuberスパチャ(投げ銭)世界ランキングは→こちらで確認できる。
ちなみに、VTuberには独特の用語が多くてとっつきにくい部分もある。これからVTuberを楽しむためには→こちらや→こちらの記事を参考にしてほしい。
●キズナアイ(公式)は→こちら
●ユーザーローカル「プレスリリース」(公式)は→こちら
●PLAYBOARD(公式)は→こちら
●ホロライブプロダクション(公式)は→こちら
コメントする