坂上忍がJOC春日氏と全面対決! 「オリンピックは特別」暴論飛び出し出演陣から怒号

8日放送のフジテレビ『バイキングMORE』に元日本オリンピック委員会(JOC)参事の春日良一氏が生出演。「オリンピックは特別」と断言し、視聴者からは批判の声が上がっている。

番組では8月7~9日、14・15日に茨城・国営ひたち海浜公園で行う予定だった音楽フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル2021」が茨城県医師会からの要請を受け、中止となったことを報じた。

これにMCの坂上忍はオリンピックだけが特別だという空気で開催されない方が良いと指摘、「もっと、どうせやるなら受け入れられる空気になっていかないんですかね」と春日氏にコメントを求めた。

春日氏は「まずひとこと言いたいのは、オリンピックはやっぱり特別なものなんですよ。普通のイベントとは違うんですよ。そこを理解してもらわないと始まらないんですよ」と逆にオリンピックの特別感を強調。

口をへの字にして聞いていた坂上が「特別を理解しろ!」と驚きの声を上げると、春日は「うん」と答え、続けて「それがないと、“なんでこんなに人が来るんだよ。こんなでっかいイベントで絶対感染広がるじゃん”ってなっちゃうじゃないですか。でもオリンピックって4年に1度、世界の平和を作るって言う理念で行われるものなんです」と感染が広がることも踏まえた上でオリンピックの特別感を解説。

そのあとも「これは特別なものだから」と何度も繰り返し、オリンピックを成功させるために「切り替えて、みんなで知恵を出し合っていく方向に行けないのかなと思ってまして」と締めくくった。

薬丸裕英は「ごめんなさい春日さん」と断りを入れると「有事でも! 特別ですか?」と質問。

春日氏が「特別だから有事も乗り越えようよって方向に行かないかな」と返答すると薬丸は「それは綺麗事にしか聞こえないです」とバッサリ、「悩んでる人、苦しんでる人、たくさんいるんですよ?本当に」と問いただした。春日氏は「それも引き受けます」と受け入れ、「そういう状況であるからこそメッセージを伝えてひとつになれるんじゃないかなという思いがあります」とスポーツの力を説いた。

「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」に毎年のように行っていたというフットボールアワー岩尾望は「“オリンピックの力でみんなを元気に”とか“乗り越えよう”とか言いますけど。それも分かるんですけど。僕個人としてはオリンピックよりフェスとか音楽の力で元気になることが今まで圧倒的に多かったです」と話し、「“ほら見てみ。スポーツの力で元気なるから”って押し付けられても」とオリンピックだけが特別視されることを疑問視。オリンピックも、フェスや文化祭もすべてのイベントが同様に、感染が拡大しているときには中止で、開催できる時にはすべきと主張した。

こ春日氏は「オリンピックがやるから、そういうイベントもやりましょうって方向になぜいかなかったのかを、考えなければいけない」と指摘。坂上がすかさず「だって分科会もアドバイザリーボードもできないって制限かけてて、ただ“オリンピックはできるんだ、だって特別なんだから”って話でしょ?!」と突っ込みを入れると、春日氏は「特別なんだから特別な努力もしてきた訳じゃないですか」と反論。

これには坂上も呆れたように「それはもう言わない方がいい!」と猛反発。「簡単に言いますよ!永田町の常識は世間の非常識って言うでしょ!この有事の際で言ったら、オリンピックの常識は世間の非常識になりつつありますよ!」と声を張り上げた。

春日氏は坂上の怒号に負けず「そこを何とかしたいんです。オリンピックはやりますけど、社会を否定して成り立ってるものじゃないので」とし、「オリンピックがこういう形でできますよと示せれば、示したことが、今中止になろうとしているイベントもできるわけじゃないですか」とオリンピックが社会を変えていく方法としての例えを挙げた。

坂上がオリンピックの特別視を指摘したのに対し、春日氏は特別視を前提に持論を展開。これに視聴者からは「オリンピックは特別と思ってんのはあんた達だけ」「子ども達の一生に一度の行事は特別じゃないの?」「私にとってはフェスの方が特別」「春日さん、いい加減に精神論は止めて」「特別を押し付けてくるオリンピック」と反発の声が殺到している。

中には「これでオリンピック嫌いになった」という声も上がり、オリンピック開催派として出演している春日氏のコメントは逆効果になってしまったようだ。

“オリンピックは特別”と薄々わかってはいたことだが、それを強調し繰り返す春日氏に恐怖さえも覚える放送となった。

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