YouTubeを中心に、TikTokでも活動するコメディYouTuber「BUNZIN」さん。TBS系『水曜日のダウンタウン』にも出演経験があるなど、若い世代を中心に人気を得ているクリエイターのひとりだ。
一方では、スペシャリスト級のプログラマーという一面もあり、インタビュアーであるYouTuberの先駆者MEGWINさんが企画するUFOキャッチャーのプログラミングも請け負っているという。
優秀プログラマーがなぜYouTuberになったのか、活動のきっかけから運命ともいえるMEGWINさんとの繋がり、プログラマーやクリエイターとしての話をじっくり伺った。
YouTuber「BUNZIN」誕生のきっかけはMEGWINも、お金に背中を押されて活動開始!
MEGWIN: YouTubeを始めたきっかけって、あんま聞いたことないですけど。
BUNZIN:実はMEGWINさんなんですよ。
MEGWIN: おっと!そんなようなことちょっと聞いたことあるな(笑)。何で僕なんですか?
BUNZIN: 10年かそれくらい前かと思いますが、その頃ってまだYouTubeって変な映画とか番組とかを見る場だと思ってたんです。そしたら、友達から「すげぇヤバイ奴がいる」的な感じでURLが送られてきて(笑)。
それでなんか、普通の家の室内でシャンパンタワーを作ってテーブルクロス引いてがっしゃーんとか、『STAR WARS』の真似したりとか、こんなふざけたバカみたいなことを堂々とYouTubeでやってる人を見て、ちょっと衝撃だったんです。
MEGWIN:やってましたねー(笑)。
BUNZIN: それ見て、「こういうのもあるのか。やってみたいな」って思ったんですけど、なかなかそういうのって大変じゃないですか。
MEGWIN: まあ、大変ですね。
BUNZIN:iPhoneとかないし、カメラどうしようとかあるし、なんか一歩踏み出せないんですよ。いろいろめんどくさいなとか。自分がやったとして、安定的にネタ考えてそれを投稿できるかと考えると、やったことないし、そんなの自信ないじゃないですか。
だけど、いくつかあるMEGWINさんのチャンネルのなかで、当時のYouTuberの代表的な人が集まって勉強会みたいなのをやってるチャンネルがあって。
MEGWIN:やった、やった。
BUNZIN:YouTubeとは何かとか、YouTubeの歴史とか、お金が貰えるとかやってて。それを見て俺もやろうと。
MEGWIN: 金欲しかったのか(笑)。
BUNZIN:金がすべてじゃないってことを伝えるために、伏線としてまずはMEGWINさんの動画を見つけて、「俺もやりたいと思った」って言ったじゃないですか(笑)。だから、そっちの方が多分でかいです。だけど、背中を押してもらったきっかけはお金です。
MEGWIN: BUNZINさんだけじゃなく、ほとんどの人がお金に背中を押されてますよね。お金に押されない人なんていないよって話ですね(笑)。これで「YouTubeは1円も貰えません」だったら、誰もやらないもん。
BUNZIN: やってなかったかもしれませんね。今もただ、MEGWINさんの動画見てるだけの人みたいな。「お金が1円も貰えません」だったら、「へー、そうなんだ。大変だな」で終わっちゃうじゃないですか。
MEGWIN:そうですね。俺の動画で「こいつやべえ」と思い、「お金貰えるの?こんなんで?」って(笑)?
BUNZIN: 「こんなんで?」とは思わなかったです(笑)。やってることは、自分的には手が込んでると思ってたんですよ。事前準備がいろいろと大変じゃないですか。小物もダンボールで作ったりとか。
MEGWIN: パートナーも承認制だったし、スポンサーもいなかったからそうはいってもお金貰えない、そんな時代でしたね。そんな時代にスタートしたんですね。「どうもー、獰猛だから獰猛に」という自己紹介にはどんな意味があるんですか?
BUNZIN:ダジャレです!『どうもー』と『どうもう』って語感が似てるじゃないですか。YouTuberって何かしら印象深い挨拶が定番で、いつか考えようと思って「どうもー、BUNZINです」って言ってたら、それが定着しちゃったのが気に食わなくて。
なんか変えなきゃってなったときに、「『どうもー』と『どうもう』って似てるな」って思って、「どうもー、獰猛だから獰猛に何でも食べちゃうBUNZINです」にしたんです。それをいろいろアレンジして、たまにいじったりして。
MEGWIN:なるほど。なんでも食べちゃうっていうのは?
BUNZIN:発砲スチロールをとにかく。実はあの発泡スチロールを食べるのも、MEGWINさんの影響があるかもしれない。ボンドとヨーグルトを間違えて食べて、「これヨーグルトじゃね?」っていう動画がすごい気に入ってたんですけど、いつの間にかなくなっちゃって。
MEGWIN:俺も気に入ってたんだけどね。やっぱ時代で「消してください」って。誤飲・誤食はNGっていう規制ができちゃって、「消さないとダメですよ」って。
BUNZIN:だから今は甘噛みで、くわえるくらいにしてます。本当はがっつり口の中に入れて、「うぇー」ってやってるやつがウケてたんです。それをやるとちょっとガイドラインにひっかかりそうなので、最近はやめてます。
MEGWIN:ウケるよなー、そっちの方が。「ふざけるな」ってことなんですかね。子供が真似したら言われちゃいますからね。
実はプログラミング業界ではプロフェッショナル? MEGWINの新企画のプログラミングも請け負う
MEGWIN:BUNZINさんって、勤め人なんですか?
BUNZIN:たしかに、「何やってるんだ、コイツ」っていう雰囲気になってますけど、いまMEGWINさんとやらせてもらっているUFOキャッチャーの企画は会社として。一応、合同会社の代表ってことになるんです。メンバーが個人でやってたのをまとめてみたいな。
MEGWIN:これまでどんな仕事を受けてきたんですか?
BUNZIN:いろいろあるんですけど、社内システム的なものが多いです。ゲームのパッケージとか自社で開発したものじゃなくって、「こういうの、作ってください」って頼まれた、そのうちの1つがなんとMEGWINさんのUFOキャッチャー。
弊社で受けている感じなので、今後もMEGWINさんとタッグを組んで、素晴らしいUFOキャッチャーを作っていくということで。
MEGWIN:相性がよかったんでしょうね。ずっとオーダーメイドでやってきたから、これもオーダーメイドの一環ですよね。僕のUFOキャッチャーの難易度はどのくらいですか?
BUNZIN:正直言うと、まあ普通。
MEGWIN:そうだよね。そこまで難しいことまだ頼んでないんで。これからもしかしたら頼むかもしれないけど。
BUNZIN:よくあるのが、複数のシステムがめっちゃ絡んでたりとか。要は業務が複雑なものをそのままシステムに起こすときって、データベースが複雑になってるから、それを1本化してほしいとか。
あと、封筒を仕分けるところと通信するとか、いろいろあったりするんですけど。パンフレットとかにバーコードなりQRコードがあって、ピって読み込んだらどの棚に入れるとか、そういうのを制御したりとか。
MEGWIN:そこまでできるの!?BUNZINさん。
BUNZIN:もともと、そういう制御するハードがあるんですよ。でも高いです、メーカー用だから。30万とかする機械があって、インターネットでよくイーサネットとかと繋がってて、そこでTCPとかそういうやつで通信して。
MEGWIN:それをカスタムしてあげるってこと?
BUNZIN:そうですね。もともとある機械を、もうちょっとこういう風に制御できるようにしたいっていう場合に。で、データベースに残すとかあるじゃないですか。配送情報と関連づけたりとか、そういうことをやったりして。
MEGWIN:プログラマーとしてはどのレベルにいる人なんですか?
BUNZIN:自分でいうとめっちゃ恥ずかしいんですけど、プロです(笑)。スペシャリストと言っても過言ではない!
MEGWIN:すごい、すごい!
BUNZIN:すごい人はいますよ、プログラム。でも、仕事としてやるのはまた別じゃないですか。ちゃんとこう、設計からお客さんの要望をうまいことこう、いろんな要件とか今ある技術とか全部ひっくるめて、こう総括的に作る。
ただ作ればいいわけじゃなくて、不具合が起こったときにほかのシステムも全部調べて、直すところまで全部できて一人前だと思いますんで。
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