とうあ
とうあ

『とうあ』の「ありえない量の服を断捨離する日」は、あふれかえる衣装部屋の服たちと向き合う姿を追った。

仮免許試験に合格したばかりの疲れた体で挑む断捨離は、一人では心が折れそうだからと視聴者を巻き込むスタイルで展開される。

クリスマス前の大掃除という名目だが、そこには単なる片付け以上の意味が込められているように見える。

「これ着ないかもな」と呟く言葉ににじむ変化への予感

「これまりなちゃんの結婚式の二次会で着てったやつだ」「香港でえなぴたちに会った時の服ね」。彼女が服を手に取るたび、そこには具体的な思い出が紐づいている。

驚くほどの記憶力で当時の情景を語りながら、一着ずつ丁寧に選別していく姿が印象的。

特に「めっちゃ可愛いんだよ。けどうちのダンサーの子とかが似合いそう」と語る場面には、過去の自分が愛した服を手放す覚悟がにじむ。

色違いで何枚も買ってしまう自身の癖を「マジ誓った心に」と反省しながらも、トイストーリーのアンディに例えて「マジで忘れないから」と服に語りかける姿は、物への愛着と同時に、それを着ていた自分との別れを意味しているかのようだ。

新しい白いファーコートを羽織って「雪の女王やん」と喜ぶ場面は、変化を恐れず前に進もうとする彼女の強さを象徴している。

「存在してくれてありがとう」視聴者が送る温かな声

「疲れていないですか?とうあちゃんの心がいつでも穏やかであって欲しい」「存在してくれてありがとう」という視聴者からのメッセージが、この動画には数多く寄せられている。

服の断捨離という日常的な行為を通じて、自分らしさを模索し続ける彼女の姿勢に、多くの人が勇気をもらっているようだ。

ダンボール一箱分の服を実家に送ることを決めた彼女は「3ヶ月後にはまたパンパンになってると思います」と笑う。

その言葉には、完璧でなくていい、ゆっくりと自分のペースで前に進めばいいという、静かな決意が込められているかのようだった。

出典:とうあ

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