
『郡司りかチャンネル』の「【体外受精】正式な妊娠判定の結果がでました。#不妊治療」は、長年の治療を経て正式な妊娠判定を迎える夫婦の姿を映した。
ホルモン値1402という良好な数値が告げられ、前回の化学流産時とは比較にならないほど高い結果に安堵する二人。
4年以上の時間をかけて辿り着いた小さな一歩が、どれほど重みのあるものかが伝わってくる。
妊娠4週目でホルモン値が1402。前回の化学流産時は同じ時期に2桁、5週目でも431だったことを考えると、今回の数値は医師も太鼓判を押すほど良好だ。
「どうせまた」という言葉が頭をよぎりながらも、茶色いおりものや腹痛といった不安な兆候があった中での判定日。
夫婦は結果を聞くまで気が気ではなかったという。
「繋がってる感じがしなかった」という彼女の正直な言葉が、過去の経験からくる不安の深さを物語る。
それでも今回は違った。平均値500に対して1402という圧倒的な数字は、これまでとは明らかに異なる展開を予感させる。
検査のたびに左腕に針を刺し、1時間待ち、祈るような気持ちで結果を聞く。
その繰り返しの先に、ようやく訪れた「やっとまともな数値」だった。
「夢を見てる気分」「信じられない」という言葉が何度も繰り返される。
判定は出たものの、5週目の胎嚢確認、6週目の赤ちゃんの姿、7週目の心拍確認、そして8週目の不妊クリニック卒業。
さらにその先の安定期である16週まで、乗り越えるべき関門はまだ遠い。
「何度もサイコロを振ってるような感じ」という夫の言葉が、命の誕生がいかに奇跡の連続であるかを表している。
階段一つ降りるのも、食べ物一つ選ぶのも、これから気をつけなければならない日々が始まる。
世の中の出産経験者への尊敬の念を口にする二人の姿に、親になる覚悟が静かに芽生えていることが感じられる。
長い戦いはまだ続く。だが今、二人の手には確かな希望が握られている。
コメントする