
『こてつ丸』の「【うつ病】長い間動画を上げれなかった件について。今後の活動について。」は、約8カ月ぶりの投稿となった重要な報告動画である。
突然の活動休止に心配の声が寄せられる中、本人の口から語られたのは、今年初めから患っていたうつ病との壮絶な闘病生活だった。
最初の異変は去年の秋頃から始まっていた。
集中力の低下、普段はしないミスの連発、台本作成に1週間かかるようになるなど、徐々に症状が悪化していく。
年明けからは風呂に入ることさえ困難になり、朝起きることすら苦痛となった。
知人からの助言で精神科を受診したところ、医師から「典型的なうつ病」と診断される。
本人は「疲れているだけ」と考えていたが、脳の前頭前野の活動低下により意欲や決断力が著しく損なわれていた。
「このまま楽になりたい」と初めて思うほど追い詰められ、人生で最もしんどい時期だったと振り返る。
精神科の予約は2〜3週間待ちが当たり前で、たまたま空いていた一枠に滑り込めたことが救いだった。
医師から告げられたのは「気分の落ち込みは直線的に回復するのではなく、良くなったと思ったら下がる、を繰り返しながら徐々に元に戻る」という現実だった。
6月下旬頃からだいぶ回復したものの、完全回復には至っていない。
漫画やアニメが理解できるようになってきたことが回復の証だと医師に言われ、現在は8割程度まで戻ったという。
世間でよく言われる「日光を浴びる」「筋トレをする」といったアドバイスについて、本人は「根本的な解決にはならなかった」と明かす。
怪我をしている人にランニングをさせるようなもので、無理をせず薬を飲んで休むことが最善だったと語る。
今後は自分のペースで動画投稿を再開していく予定だが、完全回復を優先しながら、配信やSNS更新も交えて活動していく。
もし同じような症状に悩む人がいたら、早めに精神科を受診してほしい。それが彼からの切実なメッセージである。
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