
『銀行辞めたいch』の「【裏話】銀行が『審査』と言って裏で行なっている会話」では、現役地方銀行員が融資審査の実態を赤裸々に語っている。
住宅ローンから法人融資まで、表向きは丁寧な審査プロセスを謳いながら、実際には職業や金額で瞬時に判断が下される銀行業界の現実が明かされる。
公務員なら即承認、YouTuberなら即却下という極端な職業格差や、支店長案件では赤字企業でも無理やり通すという矛盾した実情が浮き彫りになる。
住宅ローンの審査では、申込者の職業と年齢でほぼ全てが決まってしまうという衝撃の事実が語られる。
30年以上の安定収入が見込めるかが最重要視され、公務員や東証一部上場企業が最強ランクとされる一方、YouTuberは最弱職業として位置づけられている。
「公務員です」の一言で即座に承認が下りる場面と、「YouTuberです」で即座に却下される対照的な扱いが、銀行の判断基準のあまりの単純さを物語る。
審査という名の下で行われているのは、実質的な職業差別に近い現実である。
収入の安定性を重視する姿勢は理解できるものの、個人の返済能力を十分に検討せず、職業だけで門前払いする体制には疑問が残る。
法人融資では「謝絶」を避けるため、相手が自ら引き下がるよう巧妙に誘導する技術が披露される。
3期連続赤字で2000万円の融資を希望する社長に対し、他の金融機関で断られた事実を確認した上で、「銀行だともっと厳しい」「審査に時間がかかる」と遠回しに諦めさせる手法が紹介されている。
一方で、黒字で現金潤沢な花屋の50万円融資は「採算が合わない」として断られる矛盾も明かされる。
支店長の個人的な関係で赤字企業の融資を通すため、長期収支表の数字を「鉛筆なめて」調整する場面では、審査の客観性への疑念が深まる。
銀行の融資業務が持つ専門性の高さと人間関係に左右される現実。この動画を見れば、融資申込時の銀行員の本音が手に取るように分かるだろう。
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