
チャンネル登録者数269万人を誇る人気YouTuberタケヤキ翔が、2.5次元グループ『Knight A - 騎士A -』に加入し、グループは『Knight X - 騎士X -』として再始動することが発表された。タケヤキ翔にとって初の本格的なグループ活動となり、従来のYouTuber活動から大きく舵を切る転機となる。
2013年から活動を開始したタケヤキ翔は、心霊スポットの探索や長距離移動企画など様々な「やってみた」系動画で人気を博してきた。近年は音楽活動にも力を入れ、4月には「STPR Family Festival!!(すとふぇす)」で東京ドームとベルーナドームという大舞台に立った実績も持つ。そんな彼が自身のキャリアについて「YouTuberとして大成功を収めながら、自分の中でモヤモヤしてる部分があった。大好きな音楽で売れたかった」と率直に語った。
この思いが、約1年前に知り合った騎士Aの所属事務所STPRのななもり。社長や騎士Aのメンバーたちとの出会いによって具体化。「次に自分がやりたいことと騎士Aが次に挑戦したいことがマッチした」と、グループ加入を決断した経緯を明かした。すでに4月の大型フェスでは騎士Aの3人(しゆん、ばぁう、てるとくん)とオリジナル曲をパフォーマンスするなど、コラボレーションの素地は着々と築かれていた。
タケヤキ翔の加入は、単なるメンバー追加にとどまらない大きな変革をもたらす。従来の2.5次元グループや歌い手グループは、SNSや動画配信では自分のイラストキャラクターを使用し、コンサート時だけ素顔を見せるスタイルが一般的だった。
しかし、すでに素顔で活動しているタケヤキ翔の加入に伴い、騎士Xは全メンバーがライブだけでなく日常の活動でも顔出しするという前例のない挑戦を宣言。この革命的な変化にメンバーのしゆんは「これまで顔出しの概念自体が無かったけど、翔くんと一緒にやるなら、その(顔出しの)ステージで勝負したくなった」と意欲を示した。タケヤキ翔のYouTuberとしての視聴者層と騎士Aのリスナー層が交わることで、新たなファン層の獲得も期待される。
グループ名の「X」には可能性の交差、無限の拡張性という意味が込められており、タケヤキ翔が持つ企画力や表現力、そして彼の音楽スタイルである「ビジュアル系ロックに和を取り入れた」独自性が、騎士Xの活動にどのような化学反応を起こすのか、今後の展開に注目が集まっている。
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