パソコン修理系YouTubeチャンネル『パソコン修理屋の豆知識』のうえもっちゃんが、現在ネット上にでまわっている、Windows11についての「ある話題」について解説。
なんでも最近、必須スペック要件を満たさないパソコンにも「Windows11がインストールできるようになった」との話題が広まったようだが、うえもっちゃんの解説によると誤解だったようだ。
「TPM2.0」はなくてもインストールできるが・・・
Windows11がリリースされた当初、インストールやアップグレードの必須スペック要件が段違いに高いことから、Windows10のサポート期限である2025年10月までにパソコンの買い替えを余儀なくされる人も珍しくはなかった。
特に厳しかったのが、TPMと呼ばれるセキュリティチップに関する要件。
これは有無のみではなく、バージョンが「2.0」であることも条件となっていた。
しかし最近、海外の大手メディア「TECHPOWERUP」が、Windows11の必須要件から「TPM2.0が不要となった」と報道。
しかし、これが誤解を生む原因であったとうえもっちゃんは解説する。
推奨されないが故に生じるリスクも
うえもっちゃんの解説によると、確かにMicorosoftは「TPM2.0がなくてもインストール可能だが、推奨はしない」と発表しているが、重要なのはその「推奨はしない」の部分であるとのこと。
Microsoftは自社サイトにおいて、TPM2.0を持たないなど必須スペック要件を満たさないパソコンへのWindows11のインストールについて、
- 問題発生のリスクがあること
- セキュリティアップデートを受けられる保証がないこと
- 製造元の補償対象外となる場合があること
を確かに明記している。
このことを知らず、もし業務などで使用するようなパソコンを無理にWindows11へとアップグレードしていたら、かなり厄介だ。
パソコン関連に関わらず、ネットには多すぎるほどの情報が出回っているが、その全てが正しいわけではない。
だからこそ、専門家による正しい判断・解説による情報提供はとてもありがたい。
出典:パソコン修理屋の豆知識
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