カエルを飼いたい方へのアドバイス 実は長寿なカエル、ケガや病気は一苦労

チャコガエルのマシュマロ(左)とクランウェルツノガエルの蜜柑ちゃん

--これから新しくカエルを飼ってみたいなっていう方も多くいらっしゃると思うんですが、そういう方に向けてアドバイスをいただきたいです。まず餌について、具体的にどういうものを与えているか教えてください。

ぴよ:うちではレッドローチっていうゴキブリをあげているんですけど、家で増やしているんですよ(笑)。

--ゴキブリ飼っていらっしゃるんですか!どこで調達できるんでしょうか?

ぴよ:爬虫類とかカエルを売っているところであれば、購入できます。お店も売っている子たちに餌をあげないといけないから、そこに行けばコオロギとかも買えますよ。

--ぴよさんが飼われているカエルたちのなかでは、どの餌が人気ですか?

ぴよ:虫はやっぱり喜びますね。大きい子たちにはおもに虫を原料にした人工飼料をあげているんですけど、これもけっこう好きですね。

--ペットを飼うときって餌代も気になるところですが、1カ月のえさ代や飼育費用ってどれくらいですか?

ぴよ:餌代でいうと4,000円ぐらいかな。

--4,000円ですか! あまり金銭的負担なく飼えるんですね。

ぴよ:虫を家で育てているから、そんなにかかっていないんですけど。あとかかるものは光熱費くらいかな。

ケージはハムスターとか入れるのが安くて5,000円くらいなんですけど、爬虫類用になると1万円超えますね。こだわらなければ虫かごで飼えるので、割と安く飼い始められます。

--いま11種類のカエルを飼っているとのことですが、この中で1番飼いやすい種類ってどれですか?

ぴよ:ツノガエルとか、ヒキガエルみたいな、割と大きくなるカエルは飼いやすい気がします。

--動画の中でカエルは寿命が長いとおっしゃっていたんですが、何年ぐらい生きるんですか?

ぴよ:だいたい10年は生きると思います。イエアメガエルは長寿で有名なんですけど、飼育されている子で25年生きた子とかもいるんです。

--犬や猫より長いんですね。実際飼ってみて、飼育が難しいなって感じたことや、困ったことってありますか?

ぴよ:病院がすごく少なくて、ケガとか病気とかのときにすごい苦労したことがあります。いまは近くに病院があるんですけど、違うとこに住んでいたときは全然近くに病院がなくて。

片っ端から病院に電話したんですが、全部断られちゃったっていうことがありました。

--ちなみにケガっていうのはどういうケガがあるんですか?

ぴよ:私の場合は、ドアから足が出ていることに気が付かなくて、ドアに挟んで骨折させてしまったことがあるんです。

--あのちっちゃな足で骨折してしまうんですね。

ぴよ:本当に、「どうしよー!」って。すぐに自分で足を動かし始めたんですが、元気になったのは3、4カ月後くらいでした。

--完治するまでけっこうかかるんですね。カエルって風邪は引くんですか?

ぴよ:風邪はあんまりひかないんですけど、細菌感染とか寄生虫がいたりとか。ストレスとかで免疫が落ちちゃうと寄生虫が体の中で悪さして、ちょっと食欲が落ちたりするんですね。

--細菌感染させないために掃除もしっかりされていると思うんですけど、どのような掃除をするんですか?

ぴよ:ゲージの拭き掃除をするのと、水入れとかを洗ったときは半日くらい天日干ししています。大掃除みたいなことは月1ぐらいかな。

--なるほど。こまめに日々お掃除するのが大切そうですね。大変なこともあると思いますが、カエルを飼ってよかったなって思うエピソードってありますか?

ぴよ:とにかく毎日癒されているっていうのが、よかったことですね。ボーッと眺めているだけでも何かちょっと元気になる。

全然懐くような生き物ではないんですけど、慣れると目を開けてこっちに寄ってきてくれるんですよ。

--カエルがなついてくれるまでって、どのくらいの時間がかかるんですか?

ぴよ:カエルって、本当に全然なつかないんですね。1カ月くらいで怖がらなくなりますが、寄って来るようになるには半年とかかかるかな。

--けっこうかかりますね。餌をあげているときにちゃんと食べられない子ってたまにいるじゃないですか。カエルって視界はそんなに広くないんでしょうか。

ぴよ:動くものしか餌って認識できないんですよ。人が動かしているのを止めちゃうと、「あれ、どこいったんだろう」って(笑)。

--あの食べられない感じもかわいいですよね(笑)。性格ってそれぞれ違いますか?

ぴよ:全部違いますね。同じ種類でも神経質だったり、人懐っこい子もいるし、ぜんぜん怖がらずに寄ってきたりする子もいるし。

--個性がしっかりあるのも、見ていて面白いポイントですね!これからカエルを飼いたい方に向けて一言お願いします。

ぴよ:お迎えする前にカエルのことを勉強してからお迎えしてほしいと思います。

--それでは最後にYouTubeチャンネルの目標を教えてください。

登録者数10万人を突破できたので、これからはカエルの魅力やあまり知られていない行動、習性などをいろんな方に伝えていきたいと思います。

1匹のアマガエルとTwitterから始まったYouTubeチャンネルは、多くの視聴者にカエルの可愛さを伝えており、コメント欄には「カエルが好きになった」など、カエルの印象が変わったなどのコメントが寄せられている。

ぴよさんに今後やってみたいと思うことを聞いたところ、カエルの繁殖に挑戦してみたいという回答もあり、今後も貴重なカエルの様子が動画を通して見られそうだ。

カエルに特化したYouTubeチャンネルがかなり少ないなか、躍進を続けるぴよのカエルch。ここからの伸びしろは未知数だが、今後の活躍に注目だ。

ぴよさんのYouTubeはこちら: ぴよのカエルch

※掲載当初、記事本文に誤字がございました。訂正し、お詫び申し上げます。

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