去る6月13日、東京ドームにてRIZINの格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN.28」が開催された。このイベントのメインは朝倉未来とクレベル・コイケの対戦。日本の格闘技界を熱く盛り上げてくれている朝倉は、ご存知の通りYouTuberでもあるが、この日は格闘家として鬼気迫る試合をファンに届けてくれた。
結果として、朝倉は対戦相手のクレベルに負けてしまったが、クレベルも非常に強いファイターであり、朝倉との対戦でその実力の高さを立証した形となった。この対戦は、Twitter上でも「ファンとしても今回の試合にはかなり引き込まれるモノがあった」と話題になったほどだ。
試合後のインタビューや朝倉自身のYouTubeチャンネルで、今回の対戦について振り返えり、試合直後ゆえに右目が腫れているが、このことについては「目はたいしたことはない。痛くない。」と話している。対戦相手のクレベルについては、「上手さがあった。気が付いたら自分がオチていた。」と話し、その実力を賞賛した。
悔しさはあるが、今回の試合を挑戦したことに後悔はないと話す朝倉。今までで一番努力して試合の準備をしたといい、結果は負けたがそもそも挑戦しない方がカッコ悪いと言い切った。今回の試合で引退についても考えた朝倉だが、YouTubeでは引退はしないと発言している。
この決断の裏では、日々命を削りながら格闘技に向き合うことに正直疲れている側面もあり、トップになれないのに続ける意味があるのかと自問自答したそうだ。しかし、今回の試合は、応援してくれる人の多さを改めて実感したという。
今回の試合が翌日ニュースで取り上げられたことをうけ、「ニュースになったことが嬉しかった」とも話した。過去には魔裟斗や故山本KID徳郁氏が格闘技界を盛り上げてきた。現在は間違いなく朝倉や那須川天心たちが格闘技界を牽引している。自分の役割を全うするためにまだ引退はしないとした朝倉。彼の今後がますます楽しみである。
文:39ライター
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