世界一YouTuber「Mr.Beast」(登録者2億人)が、アフリカに100基の井戸を提供したと動画で公開している。Mr.Beastは、世界の約20億人が清潔で安全な飲料水を手に入れることができないという現状を語り、今回アフリカへの井戸100基の提供は、全体の約25%に過ぎないと説明したうえで、井戸を建設する計画を提案した。

世界一のYouTuber「大胆なスタント配信と慈善活動家で人気」

「Mr.Beast」は、アメリカのYouTuberで視聴者に島のプレゼントをしたり、イカゲームを現実世界で再現するなど、大胆なスタントで知られている。動画の配信ペースは月に数本だが、他に類のない企画であり、投稿動画の半数近くが1億回以上の再生数だ。また、視覚障害者(1000人)の白内障手術を後援したり、義肢を2000人の患者に贈ったりと慈善活動家としても知られている。彼の動画は多言語に対応できるようにチューニングされており、字幕のみでなく国ごとに吹き替え音声も用意されているため、より多くの人に親しまれる秘訣であろう。

アフリカに井戸100基を提供するも「維持していけるのか？」懸念の声

8カ月かけて100基の井戸を建設し、アフリカに提供した「Mr.Brast」は、この他にもコンピューターやサッカーボールなどの物資をケニアの学校に寄付し、ジンバブエの村では子どもたちが学校に通えるようにと、全員に1台ずつ自転車を寄付している。アフリカ政府がこうした事態を改善しようとしなかったことを、YouTuberが慈善活動を実施していることに称賛の声が上がるなか、「Mr.Beast」が今後も井戸や水のインフラを維持していけるのか、という懸念の声があることも事実だ。