読売テレビニュースが、消息不明の陸自ヘリについて取り上げた。小原凡司(元海上自衛隊パイロット・笹川平和財団の上席研究員)をゲストに迎え、消息不明となった原因について探っている。
消失2分前までは危機感がなかった?
宮古島沖で消息不明となった陸上自衛隊のヘリは、熊本から宮古島まで飛行していた。飛行には4時間かかったが、その際は特に問題なかったという。
確認飛行も行っていたという情報があり、宮古島を離陸する前にトラブルはなかった可能性が高い。そして、その後宮古島を離陸し島を一周回る予定だった。
しかし、飛行して10分後にレーダーから消失している。また、消失する2分前に下地島空港と交信していたことも判明しており、小原凡司は「すぐに墜落するという危機感はなかったのではないか」と語った。
メインローター・テールローターの破損が原因?
つまり、交信時には問題なく、その後の2分間で何かが起こったと考えられる。「不具合は順序立てて起こる場合と突然起こる場合がある」と小原凡司は説明した。
「エンジンからメインローターを繋ぐギアボックスが破壊されると飛行できない」とも話している。エンジンが2基搭載されていることから、トラブルが起こったとすれば、メインローター及びテールローターに不具合が生じた可能性があるのだ。
番組では、中国が宮古島付近の第一列島線を意識している点についても説明している。中国と台湾は緊張状態が続いているため、事件なのかと考えている人も少なくない。
だが、まだはっきりとしたことはわかっておらず消息不明となった原因は不明だ。動画のコメント欄には、乗員の無事を祈るメッセージが多数投稿されている。
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