A.B.C-Zのニューシングル「Graceful Runner」が、6月28日付のオリコンデイリーシングルランキングで初登場2位にランクイン。売り上げは、昨年9月発売の前作「夏と君のうた」の初日記録(1万7,976枚)を超え、2万3,833枚でスタートした。今作は、デビュー10周年イヤーの第1弾シングルとなったが、週間ランキングでの首位獲得は厳しい状況にあり、前作から2作連続で女性アイドルグループに敗北を喫することになりそうだ。
「A.B.C-Zは、2012年2月1日にDVDシングル『Za ABC~5stars~』をリリース。得意のアクロバットやダンスを収めた映像作品で、ジャニーズ初のDVDデビューを果たしました。15年9月に初めてのCDシングル『Moonlight walker』を発売して以降はコンスタントにCDを出していますが、売り上げは毎回“大ヒット”とはいえません。1stシングルも初週売り上げは8.0万枚(オリコン調べ)と2ケタに届かず、2枚目の『Take a “5” Train』(16年6月リリース)では、発売初日にして1万7,537枚と伸び悩んでいました」(ジャニーズに詳しい記者)
昨年9月にリリースした11枚目のシングル「夏と君のうた」は、シンガーソングライター・奥田民生が作曲し、お笑いコンビ・スピードワゴンの小沢一敬が作詞を手がけるという話題性こそあったものの、初週売り上げは2.7万枚と大コケ。週間シングルランキングの1位は、女性アイドルグループ・SKE48の「あの頃の君を見つけた」(初週売り上げ18.7万枚)で、A.B.C-Zは2位にランクインした。
そして、6月29日発売の「Graceful Runner」は前作と同じく初回限定盤A・B、通常盤の3種展開で、発売初日は2位で発進。1位は、ハロー!プロジェクトの12人組アイドルグループ・つばきファクトリーのシングル「アドレナリン・ダメ/弱さじゃないよ、恋は/アイドル天職音頭」で、こちらは1日目だけで6万3,534枚を売り上げていた。
A.B.C-Zに約4万枚もの差をつけた結果に、ハロプロファンは歓喜。つばきファクトリーは17年2月発売のシングル「初恋サンライズ/Just Try!/うるわしのカメリア」でメジャーデビューしたが、ファンによると、オリコンランキングでのデイリー1位は初の快挙だとか。
つばきファクトリー、A.B.C-Zを大きく話してウィークリー1位か
それだけに、Twitter上は「初日6万超えはスゴい。ジャニーズに勝ってるじゃん。これはつばきファクトリー初の週間1位もあるね」「2位を大きく離して断トツ1位だから、この数字ならウィークリー1位も狙える」「目指せ悲願の週間1位!」と盛り上がっている。
なお、発売2日目となる29日付のデイリーシングルランキングにおいて、A.B.C-Zの「Graceful Runner」は4位にランクダウン。3位はつばきファクトリーとなっている。
そんなA.B.C-Zは、6月22日にTwitterアカウントを開設。昨年1月、所属レコード会社・ポニーキャニオンの「Z PROJECT」によるA.B.C-Z公式Twitterアカウントも誕生していたが、今回のアカウントはメンバー同士のやりとりや、私生活の様子を感じられる投稿も多く、30日時点で12.6万ものフォロワーがついている。A.B.C-Zのファン以外からも関心が寄せられているようだ。
「さらに、A.B.C-Zは6月29日より動画共有サービス・TikTokのアカウントも開設。10周年イヤーとあって、SNSを積極的に活用し、プロモーションを行っていく方針のようです。近年はメンバーの河合郁人が“ジャニーズものまね”でブレークし、テレビで見ない日はないほど大活躍しています。また、直近だと戸塚祥太がなにわ男子・道枝駿佑主演ドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)の6月5日・12日放送回にゲスト出演。演技を評価する声が相次ぎ、Twitter上でジャニーズファンではない一般視聴者も食いついていました。こうした個々のメディア露出によって“新規ファン”が増えたかと思いきや……ニューシングルの売り上げが爆発的に伸びることはありませんでしたね」(同)
SNSを駆使した活動は、まだ始まったばかり。今後、セールス面に良い影響をもたらすのかどうか、長い目で見守る必要がありそうだ。
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