水谷豊主演の人気ドラマ『相棒Season20』(テレビ朝日系)で、冠城亘を演じる反町隆史が卒業する最終回スペシャルが3月23日放送され、平均世帯視聴率が15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。初回視聴率と並ぶ、シーズン最高タイの数字で有終の美を飾った。
同話で瞬間最高視聴率を記録したのはラスト。水谷演じる杉下右京が「これまで去る者は追わず、来る者は拒まずでやってきましたが、今回、それを破ろうと思います。もう少し一緒にやりませんか? 君が特命係を去ることをできれば拒みたい」と冠城を引き留めるも、「最高のはなむけの言葉です。長い間、お世話になりました」と冠城が頭を下げたシーンは19.9%を記録しており、『相棒』ファンを大いに感動させたようだ。
一方、難航しているのが「次の相棒」探しだ。
テレビ朝日の早河洋会長が2月の会見で、「新しい相棒を探すというのは慎重かつ、丁寧にやらなければいけないと思っています。水谷さんの意見も尊重していきたい。もう少し時間をいただけたら」と語っていたように、いまだ決定には至っていない。巷では福士蒼汰、松坂桃李、中村倫也、田中圭、松田龍平、森田剛、稲垣吾郎らが「候補」として世間では取り沙汰されていたが……。
内情をドラマ関係者が明かす。
「水谷の年齢的なこともあり、次の相棒は『ラスト』となる可能性が高い。となると、制作の東映としては“反町に見劣りしない人気と知名度”という条件は絶対に譲れない。それでいて、8月から7カ月間にも及ぶ撮影スケジュールを確保してもらう必要があり、この二律背反な条件をクリアできる俳優はそうはいない。実際、最有力候補だった田中圭は多忙すぎて調整が難しい状況のようです。また、反町と同じ事務所の福士蒼汰が……という話も、やはりスケジュールの調整が難しいとか」
こうした状況下で、ここにきて新たな「大物」の名前も浮上しているという。テレビ関係者が明かす。
「元TOKIOの長瀬智也に白羽の矢が立ったという情報が業界内に飛び交っています。長瀬はジャニーズを退所した際、『裏方としてゼロから』と言って、どこの事務所にも所属しませんでしたが、実際はこれといった動きを見せていません。昔なら元ジャニーズが人気ドラマに出ることなどありえませんでしたが、山下智久が4月期のNHKドラマ『正直不動産』で主演するなど、そのへんは以前より緩くなっている。長瀬の人気・知名度は反町にまったく負けていませんし、フリーということで時間はたっぷりある。先日は、うどんを食べていただけでその目撃談がネットニュースを賑わせていたほど、今でも話題性は十分ありますし、水谷と並ぶ画ヅラもしっくり来ますから、“ラスト相棒”には打ってつけの人材ではありますね。本人も『相棒』ファンのようですし、水谷と東映がバックアップに回ればジャニーズと話を付けられる可能性も十分ありえそうです。あとは本人に芸能界復帰の意思さえあれば……」
キャスティングがまだ決まらないうちにここまで注目を集めてしまっているとなると、「次の相棒」へのハードルは上がるばかり。はたして、ビッグサプライズはあるのか――。
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