VTuber Fes Japanを主催するドワンゴが3月14日、昨年12月18日に実施した『【今夜決定!最終審査】出ようぜ!VTuber Fes ステージ出演オーディション2022』の審査結果を訂正し、謝罪した。
誤審に巻き込まれたVTuberたみーも同日YouTubeで生配信を実施、一連の経緯説明と報告を行った。
集計の誤り認め、順位の変動を発表
事の発端は、ドワンゴが主催する日本最大級のVTuberの祭典『【今夜決定!最終審査】出ようぜ!VTuber Fes ステージ出演オーディション2022』の「チャレンジャー部門」における出来事。
最終審査はニコニコ生放送で配信され、視聴者からのギフトポイント数とゲスト審査の総合得点で順位が決定するルールとなっており、チャレンジャー部門ではたみーに2万点差をつけた「奏みみ」が1位に輝いていた。
しかし、この結果にたみーと視聴者から異議申し立てを行ったことでがきっかけで、3月14日に公表された『「出ようぜ!VTuber Fes ステージ出演オーディション2022」最終審査生放送における追加調査について』で、運営側が集計に誤りがあることを認め、謝罪。1位と2位が入れ替わり、たみーが1位となった。
なお運営側は、「生放送後の調査では順位変動なしとお伝えしておりましたが、誤っておりました。たみーさんとファンの皆様の集計に関するご連絡に対し早期に正しく対応できなかった事、企業として不誠実な発表、対応をしてしまったことを、深く反省しております。」と、謝罪している。
たみーの視聴者が集計漏れを指摘
たみーは3月14日、自身のYouTubeチャンネル「たみーch」で生配信を実施。
たみーによると、イベントの配信後に視聴者から「たみーに13万点の集計漏れがありませんか?」という報告が多数寄せられ、たみーは自身のDMを送ってきた視聴者の力を借り、本当に13万点足りていないのか、ほかの出場者も同じような加算漏れがないかを確認していたことを明らかにした。
この独自の調査結果では、やはりたみーの点数が13万足らなかったことがわかり、運営側に資料とともに連絡をしたが、ドワンゴ側が12月末に発表した文書では集計ポイントの発表が誤っていたという説明のみだったという。
この対応を不服としたたみーは、1月末に弁護士を立てて内容証明を送付。するとドワンゴ側は2月4日、『「出ようぜ!VTuber Fes ステージ出演オーディション2022」最終審査生放送における誤集計のお詫び』と題した文書を公開。
その文書では誤集計が起こった原因を「集計を手動で行った結果、データの取りこぼしや計算ミスがありました。」と説明したが、結果についてはポイントを公表することもなく「中間発表および最終結果の順位に変動はございません。」と、当初の結果から変更はないと発表していた。
しかしこのドワンゴ側のお詫び文に対し、たみーの一部ファンが反発。ポイントを公表しないにも関わらず「順位に変動はない」との発表に、「やましいことがないならポイントを公表しろ」との意見があがっていた。
弁護士の「通知書」で状況が一変
動きがあったのはこの後。
たみーによると、2月10日にドワンゴ側から「たみーさんは2位であり、以降は問い合わせには返信しない」という連絡がきたそうで、「これはもう、弁護士さんを通して話すしかない」と考えたたみーが、弁護士に「通知書」の作成を依頼。
通知書をドワンゴ側に送付するとともに、2月14日には自身のTwitterでドワンゴ宛の通知書を投稿した。
すると2月18日、ドワンゴ側から連絡があり、内部調査チームが新しく組まれ、資料提出や話し合いの場が持たれることに。この結果、ドワンゴ側が今回の数値報告と順位変動の発表および謝罪に至ったとのことだ。
たみーはこの件に関し、「苦しい3カ月でした」と胸中を吐露。Twitterでも「負けた腹いせに炎上させている」など根も葉もない誹謗中傷がこの3カ月間続いたことを告白し、「心底辛かったです」と振り返っている。
3カ月間、誤集計に声を上げ続けたたみーとファンが勝ち取った1位。頼もしいファンを持ったたみーの今後の活躍に注目だ。
出典①:ニコニコインフォ
出典②:たみーCh / 民安ともえ
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