飯テロ級動画の制作時間は1本あたり3時間! “小さい・おいしい・かわいい・癒し“のコンセプトがポイント
--難しい料理をたくさん作っていらっしゃいますが、試作はするんですか?
ヒュー:試作は基本しないですね。ミニチュア料理って作るのむちゃくちゃ大変なので、1発で撮っています。
撮影時間含めると、3時間。長いものだともう5~6時間かかっているので、試作したら1日終わっちゃう(笑)。そうなると休みがなくなっちゃうので、ちょっとチャレンジングですけど、1回だけですね。
たまに失敗はありますよ(笑)。自分が思った形にできないときは、作り直しすることもあります。
--今まで作ったミニチュア料理のなかで、1番難しかったものはどれでしょう?
ヒュー:お菓子系が難しいですね。しょっぱい系は、若干しょっぱくても大丈夫ですけど、お菓子は配合とか分量を間違えると生地が膨らまないことがあるので、けっこう大変でしたね。
1番大変だったのは、バームクーヘン。次はガト-ショコラ、3番はシュークリームですかね。
--作り終わったあとは、自分で食べているんですか?
ヒュー:毎回歯の隙間に入るくらいの量ですけど、食べています(笑)。本当においしいものでないと作らないので、自信があるものだけ作っているんですよ。
--動画を作るうえで、大切にしていることはありますか?
ヒュー:自分のコンテンツのコンセプトを決めるのが大事かなと思っています。
僕のコンセプトはただ小さいだけじゃなくて、小さくてもちゃんとおいしそうに見えること、かつおしゃれでかわいらしく、さらに音楽の雰囲気で癒される。寝る前に見て、ぐっすり寝てほしいというコンセプトなんですね。
料理を見るだけじゃなくて、「かわいい」とか「癒される」って思っていただきたいので、それをコンセプトの軸として、毎回意識しながら動画を作っています。
--ヒューさんの動画は家庭的な温かみがあって、確かに癒されますよね。動画見るとお腹が空いてしまいますが(笑)。
ヒュー:しょっぱい系とか揚げ物とかの動画は、よく飯テロって言われますね(笑)。
--美味しそうに見えているってことですよね!ちなみにボツになった動画はありますか?
ヒュー:失敗して動画を出せないものはなかったんですけど、部分的に出せないものがあって、それを編集でカットしたりしています(笑)。
アジフライを揚げるときに鍋がコンロから滑ってしまって、キッチンが油まみれになってしまったり。バームクーヘンを作ったときは、炭を入れた陶器の焼きツボをキッチンの床においてしまって、ちょっと床を焦がしちゃったり。そういう失敗はありますね。
母国の料理への思い入れもひとしおも、国が違えば人気の動画も違う!
--今まで作ったなかで、一番思い入れのある料理は何ですか?
ヒュー:すべてに思い入れはあります。たまに完成度があまり高くないものもあったけど、すべて心を込めて作っています。
特に、ベトナムのフォ-を作ったときは、故郷のことを思い出しながら作ったので、すごく気持ちがこもりました。
--ご家族は動画を見て、なにかおっしゃっていましたか?
ヒュー:最初母は、「なに子供みたいなことしてるの?」って言っていました(笑)。少しずつ完成度を上げて、これが遊びじゃないっていうことをわかってくれたので、いまはすごく応援してくれています。
仕事しながらやっているので、身体に負担かかるからやめてって言われたこともありましたが、仕事のストレスが発散できるので、一石二鳥かなって思います。
--編集もご自身で全部やっているんですよね?
ヒュー:はい、すべてひとりでやっています。編集代行とかそういうのにお願いしたいくらいなんですけど、自分でできる範囲だし、そんなに難しい編集じゃないので。
ただ、TikTokもInstagramも運用していて、そっちもみないといけないので、日々バタバタはしていますね(笑)。
--韓国語に翻訳されている動画がありますが、韓国の視聴者の方の反応はいかがでしょう?
ヒュー:韓国の方が僕の動画を転載していて、その動画がすごく人気になっちゃったんですよ。著作権申請して、いまは削除されているんですけど、自分の動画は韓国人にポテンシャルがあるんじゃないかって思って、ちょっと翻訳をつけてみました。
でも日本に住んでいるので、反応がちょっと薄かったんです。いろいろ試行錯誤しながらやっています。
--海外の視聴者にはどの動画が人気なんですか?
ヒュー:YouTubeの視聴者はほとんどが日本人なんですけど、台湾とかタイ、韓国、たまにロシアの方もいます。反応してくれる料理も違くて、たとえば抹茶のミルクレ-プは、タイの方々がすごく反応してくれましたね。
TikTokは最近ロシア人が増えていて、ナポリタンの動画が好評で。たこ焼きと流しそうめんの動画を出したときは、ベトナム人の視聴者が増えました。何でそうなったかはわからないですけど(笑)。
--国によって人気の食べ物が違うっていうのも面白いですね!最後に今後の目標を教えてください。
ヒュー:もともと趣味で始めたので、すごい高い目標があるわけじゃないですけど、YouTubeの銀の盾がほしいなって思っています。
銀の盾はチャンネル登録者数が10万人超えたらもらえるんですけど、いまその半分まできているので、もらえるように頑張りたいと思います。
通常のサイズでも難しい魚捌きやお菓子作りもこなすヒューさんは、YouTubeやTikTokなどでも顔だしはしていないため、男性ということに驚く視聴者も多いという。
今後はもっと難しい料理やいろんな国の料理にも挑戦したいと話していたが、最近はアニメ作品に出てくる料理をミニチュアで再現するなど、新しいジャンルにも挑戦しているようだ。
今後はどのようなミニチュア料理を披露してくれるのか、チャンネル登録者数10万人を突破し、はれて銀の盾を手にすることができるのか、これからの活躍に注目だ。
ヒューさんのYouTubeはこちら:Miniature Hieu’s Kitchen 【ミニチュアフ-ドクッキング】
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